今まではそこにベラの
亡くなった家族の写真が
飾られ、お供え物とお香、
ろうそくなどが置かれていた。
そういえばときどき宝くじも
置かれていたな(笑)
両側には母の折った千羽鶴。
私が手を合わせて合掌する
のを見てベラも
「ありがとう」
と言いながらこの聖の前で
頭を下げるようになった。
病気になってからも
その習慣は変わらず
お水やワインなどを
お供えし
「クシュナム(ありがとう)」
とハンガリー語で
よく挨拶をしていた。
そのときはまさかベラも私も
この場所が
べラへの捧げものの場所に
なるとは
思ってもいなかった。
ベラの家族の写真
大好きだったマテ茶セット
最期に弾いていたメンデルスゾーンの楽譜
バイオリンの絃
手作りのパチンコ(投石器)
伊賀で買った手裏剣(いつも枕元に置いていた)
両親からの手紙&写真
大好きだったにんにく&レモン
読みかけの本、みなさんからのプレゼント・・・
たくさんのものに囲まれて
ベラ、よかったね。
金色の蓮のお皿の真ん中に
今はベラの「遺骨」が置かれています。
緑色の小さな入れ物に入って。
でもその大半は
「バイキング式のお見送り式」で
マラガの海に帰してしまったので
ほんの少し。
明日はその
たぶん世界で一つの
「べラのお葬式」について
書くことにします。