『チャベラ・バルガス』が、この8月5日、
メキシコのクエルナバカの病院で、93歳の人生を閉じました。
日本では、あまり知られていないかもしれませんが、
ラテン圏ではとても有名な、メキシコ人の女性歌手です。
独特のがらがら声で、とつとつと歌うボレロは
国を越え、時代を越え
たくさんの人を魅了してきました。
メキシコの有名な画家『ディエゴ・リベラ』、その妻であり
やはり画家であった『フリーダ・カーロ』とは
長いあいだ友人であり、
映画『フリーダ・カーロ』にも、登場しています。
場末のバーで酔っ払うフリーダに、話しかけるように歌う女。
それが、あの名曲『ラ・ジョローナ』!!!
歌詞がまた、いい。
ぜひ、探して聴いてみてください。
「la llorona」と、書きます。
また、スペインで1番有名な映画監督
『ペドロ・アルモドーバル』の映画でも、歌っています。
これまた名曲で、スペインで知らない人はいないであろう
『ピエンサ・エン・ミ』というボレロ。
わたしもよく、掃除しながら歌ってます♪
アングロサクソン系の曲や、商業的な音楽は
わたしはほとんど聴かないけど
ラテン圏には、実に多くのこうした
『世界的に知られてはいないが、人々に愛されている音楽』が
たくさん存在します。
演奏に向かう車の、ラジオで偶然、耳にしました。
大酒のみだったチャベラ・バルガス。
「テキーラは、わたしの喉をつぶした。が、
それ以上のものを、人生に与えてくれた!」
いつも不思議に思いますが
TVやラジオで取り上げられるのは、
圧倒的にアングロサクソン系の音楽。
どうしてでしょうかねぇ。
ラテン圏、イスラム圏、アジア圏・・・少数民族まで
「ややややっ」
と思うような音楽を、ぜひ紹介してほしいものです。