8月16日、ヨーロッパは朝から緊迫したムードに包まれていました。
わたしたちもTVにかぶりついて
『ジュリアン・アサンジ』がどうなるのか、を
息を飲むように、見守っていました。
みなさん、ご存知と思いますが
ジュリアン・アサンジは、内部告発サイト『ウィキリークス』の創設者で
米英をはじめ、大国・先進の『情報操作』を次々と暴露し、
『真実を公開』した人物です。
大国が必死に隠し、情報操作を行って『ばれないように』してきた
『知られたくない情報』を、サイト上で公開。
米英がこれを『許す』はずはなく、
あらゆる手段を使って、ジュリアン・アサンジのイメージを汚し
首根っこを押さえるための
『社会的・抹殺計画』が、始まりました。
かの、スウェーデン事件でアサンジは『容疑者』にされました。
が、この事件は『仕組まれた可能性』が非常に高く、
アサンジを訴えた女性は、米CIAとも関係があると言われています。
さて、8月16日、何がそんなに大切なのか。
それは、ジュリアン・アサンジが亡命を申請していた
エクアドル大使館(在ロンドン)に、
なんと『英国政府』が「ジュリアン・アサンジを引き渡さないなら、エクアドル大使館に踏み込む!」と、
エクアドル大使館を『脅迫』したからです。
スペイン語でも『脅迫』と、はっきり伝えていました。
「アサンジを渡せ。さもないと、武器もって乗り込むぞ!」
って、これは『脅迫』でしょう。
わたしが驚いたのは、日本の新聞に、
このニュースのカギである
『英政府、エクアドル大使館を脅迫!』
という見出しも、記事も何もないことです。
『ブレイキング・ニュース』で
エクアドル大使館の会見がはじまったとき、
ヨーロッパ、および中南米中の目が、注がれていました。
なぜならこれは、ジュリアン・アサンジだけのことではなく、
『真実を公表するとどうなるか』という、
大国の『見せしめショー』であり、
それをかばう『小国』への『脅迫』・・・
つまり、わたしたち誰もが、明日のジュリアン・アサンジであり、
明日のエクアドルである。
実際、エクアドル大使館前に
「I am julian(わたしは、ジュリアンです)」
という看板を持った支持者が、たくさん集まりました。
そんな中はじまった、エクアドル大使館側の応答。
「ジュリアン・アサンジの亡命を許可します。英国政府の『脅迫』には、一歩も引かない!」
その瞬間、「ブラボー!」と生中継で、声が上がりました。
すごい。と、思った。
エクアドルはスペイン語なので、わたしは会見を
翻訳でなく、直接、聞くことができた。
すばらしい会見でした。
勇気と、決断に満ちた、
『これから、エクアドル政府にとって起こるであろう、いかなる攻撃』
も、受けて立つという、ラファエル・コレア大統領の
決意を、まざまざと感じました。
ジュリアン・アサンジは、明日のわたしたち。
そして、エクアドルは、明日のわたしたち。
大国の『脅迫』に負けず、どこまでいけるのか。
わたしたちは、しっかりと目を開いて、
『事実』を見守っていきたいと思います。
そして、英国政府による
『エクアドル、および中南米攻撃』が、どんな形で現れるのか
注意して、見ていてください。
新聞は中日新聞しか見ないので、全紙での見出しがどうだったのか不明ですが、少なくとも「脅迫」の文字はNHKニュースや産経新聞で見られるので、記事的にゼロというわけでもなさそうです。
ただ、現在、日本では、日韓中の領土問題が緊迫しているので、地理的に離れたヨーロッパの記事の扱いが低いのも事実です。
そういう意味で、ももちゃんがこうしてコメントするは大切なことかなと思います。
クロ隊長!いつも的確で、すばやい対応をありがとうございます。
『ジュリアン・アサンジ事件』は、
これからも追って、記事にしていきたいと思います。
また、スペインをはじめ、ヨーロッパ、
さらに中南米のニュースや動向も、お伝えしていきます。
中南米は、距離的には遠いのですが
おなじスペイン語圏ということで、つながりが深く
また翻訳する必要がないので、ニュースはどんどん入ってきます。
ただ、TVや新聞だけでは『フィルターされた情報』しか
伝えられませんので、
あえて『割愛された情報』の方にスポットを当て、
どんどん、取り上げていきたいと思います。
もし、まちがいがあったら、ご指摘よろしくお願いします。