今日は手抜きのキャンプランチ

今週のマラガは、フェリアで連日大賑わい。の中、今日も家で「大整理&創作に向けての家づくり」であった。で、気がつくと、もうこの時間。朝から始めて午後の八時半。

なにしろ明るいのでつい、働き過ぎてしまう。夏休みなのに(笑)。とはいえ、好きでやる大整理&スペース作りは楽しい。模様替えと決定的にちがうところは
「今期の創作に必要なものを選択し、使い勝手、作業中の動線を考えて配置する」
ところ。だから数日かけて、試作業しながら整えていく。

集中しているので、写真を撮ることをすっかり忘れてしまう。で、気が付くと
「ピン、ピピン・・・ピンピン・・・」
と、アイフォーンが鳴りっぱなし。

見たくても、両手は板や金づちや画材や容器でうまっているので、とりあえずほおっておく。で、メッセージがたまっていくのだが、その大半は
「フェリアへ行こうよ」
なのである。そうであろう。今週は。

「家の整理」と答えると、誰も信じてくれないので
「創作準備に向けての個人的な作業で・・・」
と、一貫してお答えしている。

今週のような
「一週間まるまる家をひっくり返してもいい」
時間は本当に貴重。なにしろいったんピアノレッスンが始まったら、もう年末まではないであろう。だから何としても、今週まとめて片付ける気。ではある。

こういう時には、料理も手抜き。になるわけで、ランチになるとテーブルに飛んで来るうちのオウムは
「きょとん」
とした表情で、テーブルに並んだ皿を見つめている。

基本的にオウムは何でも食べる。生野菜、温野菜、フルーツ、ヨーグルト、チーズ、炭水化物、ナッツ類・・・。ダメなのは肉や魚、アボカド、チョコなど。なかなかバラエティにとんでいるのだ。

が、今日はシンプルランチだったので
「ミックスツナサラダ、チーズ、パン、クルミとゴマ」
が、テーブルに並んだ。いや、正しく言うと、それを作るための「素材がそのまま」並んだ。

この、料理の様相を呈していないところが、我ながらすごいと思う。これはどう見ても
「さあ、これから作りましょう!まずは今日の食材を紹介します」
という料理番組の、出だしのところである。

本来、台所でやるべきプロセスを、テーブルに持ち込んだわけ。なので、ま、行ってみれば
「キャンプ」
ですかね。

「さぁ、今日はキャンプランチです」
と、オウムに言ってみるが、固まって動かない。いつもならものすごい勢いでまず
「温かい食事」
に、突進するのに。

思うに、オウム的に
「これは、食事ではない」
のであろう。なんて贅沢な。野生の王国アフリカは、コンゴからやって来たというのに。

この際なので補足すると、オウムはとても「目」がいい。遠くからでも「熟した果実」がわかるように、と何かで読んで事があるが、それどころではない。
「あぁ、今日作っているのは・・・あれは、熱々のご飯だな」
「あのカップは、そうヨーグルトね」
などと、ちゃんとわかっているのだ。あなどれない。

で、話を戻そう。今日のランチ。なのだが、結局ふてくされながら
「ニンジン、チーズ、パン、クルミとゴマ」
を食べ始めた。これだけ書くと
「なかなか豪勢ではないですか、オウムくん」
と、思われるでしょうが、問題はそのメニューが
「朝食と同じ」
ところ。

「夕食はちゃんとましなもの、作るから。ね」
と言いながらお茶を濁し、今なのである。が、ああ、お腹空いた。出来立てのホカ弁とかお惣菜とかないかなぁ。ないよなぁ。

見れば、オウムが自分のお皿をくちばしにくわえ、羽を膨らませてプリプリポーズに入っている。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って。今作るからね~」
と、声をかけたその瞬間。であった。

「パコーン」
という乾いた音がリビングに響き、オウムの皿が床に転がった。いや、二メートルくらいふっ飛んでいった。そう、うちのオウムは
「いったい食事はどうなったのか!」
という時、こうした思い切った行動に出るのである。

「うわー、ごめんね。おいしいものでも作りましょう」
あわてて近寄りなぐさめてみるが、犬のように尻尾を振ってはくれない。深い疑いのまなざしで、私の顔をじっと見つめ返す。のみである。

あぁあ。オウムよ。オウムのせい、いやおかげで、三食手作り。バランスのいい食事メニューを強いられ、いや摂取させていただいている。と考えるのが、正しいのであろう。

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「今日は手抜きのキャンプランチ」への2件のフィードバック

  1. 恐るべし、momoさんちのオウム。
    ですよね、けっこう知能が高いのでしたっけ、ちゃんとご飯しないと怒るんですね。
    大変だ。

  2. オウムは「一生5歳児」と言われているらしいです。恐るべし。
    何もこわいものはないよなぁ。
    ってことは、私は一生5歳児の母?

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