昨日の続き。

突然、私を襲った
「めまい」の原因が
どうやら「頭を動かす」
ことにあるらしいと気づき
さっそくパソコンで
検索してみることに。

すると・・・なんと！
ありました。ズバリ。
「頭を動かすことで起きる
回転性めまい」
「特に朝の寝返りで起こる」
・・・など、もう症状が
いちいちぴったり。

さて、気になる病名は。
「良性発作性頭位変換性めまい」

長い。
一瞬、どこで切っていいか
わからなかった。
最近、漢字に弱いので。

読み進めると
このめまいの原因は
どうやら耳の奥にある
「耳石」にある、らしい。

「耳石」って、何？
じせき？
みみいし、じゃないだろうなぁ。

そんなものが
自分の体の中にあったことすら
知らなかった。
が、文字どおりそれは
「耳の中にある石のようなもの」
らしく
それが何らかのきっかけで
あるべき場所から離れて
動い回っているために
このクルクルめまいは
起こるのらしい。

「うーむ」
原因がわかっただけでも
ずいぶん落ち着いてくる。
そのうえ、解説文の中に
「命に別状はありません」
と、書かれていたので
もう安心。
気持ち悪いだけなんだから、ね。

耳鼻科に行くのが一番なのであるが
スペインは病院へ行って予約をしてから
診察日まで早くて一週間。
一か月なんてザラなので
スペイン人はまず
「なんとか自力で治す方法はないものか」
を、考える。
もちろん私も。

引き続きパソコンで調べてみると
「自宅でできる治療法」
としてなんと
「耳石をもとの位置に戻す方法」
という動画を発見！

ありがたさのあまり
拝みながら動画をチェック。
しかし、その動画というのが
実に沢山あって（それも国別にいろいろな言語で）
耳石、ってそんなに
ポピュラーなものだったのか。
と、改めて仰天。

「よっし！」
これは、やるしかないであろう。

私はモチベーションを高めるために
聖台にお供えのオレンジを置き
手を合わせた。
「どうか耳石をもとの場所に
戻してください！」

そして動画で紹介されていた
「頭の動かし方」を
何度もチェックして
頭に叩き込んだ。

というのも動画の始めに
「これをすると最初に
ものすごいめまいが起こりますので
おうちの人といっしょに・・・」
という、あなどれない説明が
あったからだ。

確かに動画では患者さんが
医者に頭を両手で抱えられて
ゴロンゴロンと左右に
動かされている。

途中でどんなめまいが起ころうとも
「おうちの人がいない」以上
私は自分一人で最後まで
やり通さねばならないのだ。

「なんとしても
耳石を元の場所に戻す！」
と心に固く決め
深呼吸をしてからベッドへ。

「お願いしますっ！」
誰にかは、わからない。
が、なんとなくそういう心境だった。
「これから挑む」
という意味において。

で、いきなり結果なのであるが
治った、のである。
一発で。
信じられない。

最初、ベッドに寝転がった時
ものすごいめまいが襲ってきて
正直、あせった。
が、「知識」「心の準備」とは
何という平安を心に
もたらしてくれるものであろう。

「これをやればめまいが治るのだ！」
と自分を励ましながら
何とか「頭の運動」を
遂行することができた。

この方法を生み出した人は
本当にすごい、と思う。
あの強烈なクルクルめまいが
こんな原始的な方法で
治せるとなんて・・・

きっと発見した時
「俺ってすげえぜ！」
って、部屋の中を
駆けずり回ったんじゃないかな（笑）

とりあえず日本で
あらためて耳鼻科に行き
「耳石」について先生に
聞いてみたいと思っている。

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