あきさんと餃子定食・クララ風

CIMG7184 CIMG7185 CIMG7186 CIMG7187 CIMG7190 CIMG7192 CIMG7193 CIMG7194 CIMG7196 CIMG7195 CIMG7190 今日はなんと
あきさんの家で
「餃子づくり」なのである。

ことの発端は
「いっしょに餃子作って食べませんか」
というお誘いに
「えっ、作ったことないので
わかりません」
「ええっ、一度も?
じゃ教えてあげますよ」

で、エプロン持って
おじゃましました。
皮は市販かと思ったら
このとおり!
皮から作ります。
綿棒でのばして
お椀みたいので
丸くカット。
「できるだけ
薄くしてください」
と、指示が飛ぶ。

初めてにしては
上出来と思いながら
「できましたーっ」

が、あきさんは皮を
手にするや
「これじゃ、厚すぎます」

仕方なく手で薄く
のばしながら具を入れる。
しょうが、にん肉の香りが
たまらない~。

あきさんの家は
うちから車で3分。
でも丘の上にあるため
眺めがすばらしい~。
地中海&マラガの街を
眺めながら
サンセットデイナー。
餃子定食・クララ風。

なんか、マラガがすごく
おしゃれな街に思えてくる。
(写真はお庭からの眺め)

じゃじゃーん!
これがリビング。
地中海&マラガの街を
眺めながらの
サンセットディナー会場。
テーブルセッティングまで
うちとはちがう。おしゃれ~。
なんかイスまで快適そう。

こういう場所に来ると
「よし、弾かなくては!」
と条件反射で思ってしまう。
たいていこういう家なのだ。
プライベートパーティが
催され我々ミュージシャン
が雇われるのは。

今、気がついたが
数年前、演奏&レッスンの
仕事を探すために
ジャージを着て必死で
「ポスティング」をしたのは
まさにこの丘の高級住宅地
であった。なんというご縁。

さて、本日のメニュー
「餃子定食・クララ風」は
サラダで始まり
あさりとねぎのお味噌汁
(これがまたおいしい!)
玄米ご飯。
そしてプチプチ、カリカリの
手作り餃子。
白ワインでサルー!

そのメインの
餃子の写真がないのは
必死で食べていたから。
すみません。
だってあんまりおいしくて。

すき焼きの作り方を
教えてくれたのもあきさん
だったが餃子もまた・・・

それでも
餃子修行はなかなか
大変であった。

私がしたのは
「皮の生地を伸ばして
丸く切ること」だけ。
(つまり生地はあきさんが
すでに作って用意していてくれており
味噌汁もご飯もその間に
ちゃちゃっと作ってしまった)
なのに慣れないことなので
本当にぐったりしてしまった。

終始、笑顔のあきさんであったが
私のあまりの皮のぶ厚さ(それに平気なの)と
餃子のびろびろの閉じ方(そのいい加減さ)に
「何なんですか、これは。
ピアノ弾いてる時は
あんなに繊細で細かいのに」
「どうしてこんなに
 おおざっぱなんですか」
「閉じりゃいい、と思ってるでしょう」
などと、実に痛い所を突く。

まったくそのとおりなので
「疲れちゃった。ビール飲んでもいい?」
「もう疲れちゃったんですか。
 しょうがないなぁ」

さて、すべての準備が整い
いざ、テーブルへ。
「面倒だから餃子も今
焼いちゃったら?」
「だめですよ、まずはサラダ。
餃子はその後。焼きたてを食べないと」
「だって、そしたらまたテーブルから
立ち上がらなくちゃならないでしょ」
「いいです。僕がやりますから」
「・・・・」

結局、7時すぎから始まった
サンセットディナーは
あっというまに10時すぎ。
「せっかくだから
チキンのソテーもどうですか。
もう昨晩からつけてありますから」
「ほんと?」
食べる、食べる。
で、気がついたら
いつのまにか夜の12時。 

「いっぱい作ったから
お土産に餃子
持ち帰ってください」
「うわぁーうれしい!
じゃ、あきさんの作った方
ちょうだい」
「えっ・・・」

「ももさんの不格好な餃子
持って行かないんですか?」
「それは、あきさんへのプレゼント」
「・・・・・」

そこでふつうなら
「自分で作った分は
責任を持って食べましょう」
と言われてもおかしくない
のであるが
あきさんは穏やかな声で
「わかりました」
と、薄皮の端のびろびろの
きれいな方の餃子を私に手渡し
不格好なもも餃子を
そっとしまった。

そして、ぽつりと・・・

「ももさんを思い出しながら
食べることにします」

これを人間ができていると言わず
何というのであろう。

私がポスティングした
高級住宅街には
「こういう人たちが住んでいたんだ」
と、しみじみ思いながら
オウムの待つ家に帰った。

 

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

「あきさんと餃子定食・クララ風」への2件のフィードバック

  1. 人間なんてちっとも出来てませんよっ。
    ももさんの当然と言った勢いの「押し」におされて
    「わかりました。」以外に誰が他の言葉を見つけられる
    のでしょう。(笑)。

    それにしても知らないうちに色んな単語が私を表す事に
    なってますね、このブログでは、、、
    クララ、丘の上、地中海、餃子、、、、もぅ読んだ人の頭の中
    はアグネス・チャンにジュディ・オング、
    中華真っ只中になってしまっているのでしょう。(年齢、大バレ)
    まぁ、それでもいっか。

    それはさておき、どなたも ももさんの
    「ピアノレッスン拒否宣言」について疑問を投げかけない
    のは摩訶不思議と感じているクララです。
    パリで事故に会わずに、無事マラガにたどり着き
    来週会えるの楽しみしてます。

  2. 「当然といった勢いの押しに『わかりました』以外に
    誰が他の言葉を見つけられるのでしょう」
    に、爆笑。
    そお?そんなつもりは。
    でも確かに、口にする時はすでに「決定」かも。

    クララ、アグネス・チャン、ジュディ・オング。
    流れとしては、いいですね。このままいきましょう!
    「南に向いてる窓を開け~」

    来週のレッスン、お待ちしています。
    あきさんとうちでピアノレッスンのあと「持ち込み宴会」の
    予定ですが、リビングに場所はあるのかな。
    紙や絵の具のあいだで、って美大生のコンパみたい(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です