今日は引き続き
「聖色画・4」を
紹介します。
このシリーズはすべて
紙に描いています。
絵の具、クレヨン
マーカーなどを使用。
いずれキャンバス地でも
描いてみたい。
そう思い、さっそく
下調べに行ってきました。
マラガの中心街にある
唯一と言っていい
文房具屋「GOVEZ」。
どうして唯一なんだ(笑)
だってこれ以外に
文房具屋ってあります?
ペン売り場なんて
たった2メートル四方。
紙コーナーもしかり。
でも、お店の人とは
すっかり知り合い。
月に3,4回行ってるので。
お支払のたびに
「ううう~っ」
と悶え苦しむ私を
横目で見ながらお姉さん。
「だいじょうぶ!
最初に売った絵で
今日の分はすぐに
返って来るから!」
楽天的。
さすがマラガっ子。
「そう言って、家の中じゅう
絵でいっぱいなっちゃうんじゃ・・・」
と危ぶむ私に
突然、きっとした表情になり
「今すぐ、描きなさい!
狂ったように」
さすが。
マラガ。
こういうお店の人や
友人に囲まれているから
自分の突拍子ぐあいに
気づかないまま
進んでしまうんだろう。
それでも
絵の具とクレヨン定着スプレーを
手によろよろと店を出る
私の背中に向かって
「キャンバス地、買うなら
20パーセント安くしてあげるから」
「ほんと?」
振り返ると
大きな瞳のお姉さんは
「ピンタ!(描くのよ)」
と命令形で言い放ち
「バチッ」
と、必殺ウインクを
1センチのまつげで
したのだった。