アンダルシアの『旅の楽しみ方』、第4回目の今日のテーマは
「メルカディージョを訪ねる」。
メルカディージョとは「市」のことで、 アンダルシアでは
どんな小さな村でも 毎週、村の広場で行われています。
規模はさまざまですが、「土地のもの」「季節のもの」に出会え、
見ているだけでも、とてもおもしろいですよ。
秋だとこうして、ワイン、ほしぶどう、ナッツ類が豊富。
かごや、ケースに入れられ、おしゃれなラベルもパッケージもない。
「あるものを売る」だけ。
売っているのは、村のセニョール(おじさま)やセニョーラ(おばさま)なので
たとえ買わなくても
「オラ! ブエノス・ディアス」
と、笑顔で声をかけてあげてくださいね。
写真を撮りたければ、カメラをかかげながら
「プエド?(いいですか)」
喜んで「シィ、シィ」と答えてくれるでしょう。
メルカディージョは村人たちにとって、
大切なコミュニケーションの場でもあるのです。
売るほうも買うほうも、それは楽しそうにおしゃべりしています。
この写真は、実はもう10年くらい前に撮ったものなんだけど
先日、久しぶりに同じ村を訪れたら
驚くほど、変わってませんでした。
「よかった~」 って、思わず、うれしくなっちゃった。
現代化が進むスペイン。アンダルシアもまた然り。
便利になるのはいいけれど、それとひきかえに
本当に大切なものまで、失くさないでほしいと
心から祈っています。