『スペイン料理』企画、第6回目の今日は
「チリンギート」を紹介します。
「チリンギート」は料理の名ではなく、
「海岸通りに並ぶ、魚介類レストラン」のこと。
マラガでいうと、海岸通り「パセオ・マリティモ」にそって
マラガ中心街から、われらがエル・パロまで7キロに渡って
えんえんと、魚介類レストランが続いてます。
これはアンダルシアでは「日常的な風景」。
なにしろ、「チリンギート」は観光客のためでなく自分たち、
地元民が「お出かけ」するためにある!のであり、
大切な週末のお出かけ先なのだ。
だから、値段も安く、洗練されたデコレーションもない。
週末になると、マラガ人はたいてい海岸通りに出かけます。
パセオ・マリティモを散歩して、冬ならひなたぼっこ、
夏ならひと泳ぎしてからゆっくり、2時頃、チリンギートへ。
2~3時かけて、のんびり食事をしたあとは
お茶をしたり、散歩したり、シエスタしたり。
さて、写真の料理は
うちの前の、わたしたちがよく行くチリンギートのメニュー。
「タコのフライ」と、「白身魚の鉄板焼き」です。
ともに一皿5,5ユーロ。
アリオリソース(にんにく入りマヨネーズ)とたっぷりつけて
いただきます。
写真の飲みものは、グラスで頼むカーニャ(生ビール)。
日本のより、はるかに苦味が少ないので
「水のようだ・・・」と、言った日本人の方がいましたね。
料理をまつあいだも、あわてない、あわてない。
オリーブの実をかじりながら、
地中海の潮風や青空、頬をなでる乾いた風なんかを
のんびり、楽しんでください。