昨日の続き。マラガ郊外にある旧ダムから、更に奥へと車を進める。道はどんどん細くなるし、お腹もすいてくる。
「こんなとこに本当にレストランあるのかなぁ」
と、口には出さないが、実はやや不安。その横で鼻歌まじりでハンドルを握るハビ吉。と、その時、正面にぼろっちいトンネルが見えてきた。
「へえー、こんなとこに?」
あれをくぐったら、どこに行くんだろう。そう思いつつ通過。するとなんと!トンネルを抜けたら、そこは「レストラン」だった。
私は、口に出してそうつぶやいたのだが、「雪国」を知らないハビ吉は
「よかったね」
と、無邪気に答えた。川端康成の小説についてここで説明するのが、日本人としての使命のような気もするが、お腹がすいているのでま、いーか。すみません。
さて、こういう田舎にあるレストランのことを「Venta(ベンタ)」と言います。素朴な飲食施設で、その土地の地元名物料理が食べられるのが魅力。値段も安いし。
さて、お料理を紹介しましょう。写真一枚目は「ロモ(豚肉)」。二枚目は「ガズパチュエロ」、スープが白いのはなぜでしょう?生クリームでも牛乳でもありません。では、いったい。
で、いきなり回答。なんと!マヨネーズです。でも、市販チューブのじゃなく手作り。だからおいしい!卵とオリーブ油と酢と塩、だったかなぁ。スペインでは多くの人が、マヨネーズは手作りします。だから「ソース」的な位置づけ。かも。
では、もう一つ問題。三枚目の写真。これは「ナスのフライ」ですが、かけているソースは何でしょう?天つゆでも醤油でもありません。ついでにバルサミコソースでもなし。
で、答えは。ジャジャーン!「サトウキビの密」。だから超甘い。食事というよりデザート。揚げたてカリカリのナスによく合います。あ、今気づいたけど、今度しょうゆを持って行こう。かけて食べたらどんなかな。
さて、今日のお店は「 EL TUNEL(エル・トゥーネル)」といいます。エル・トゥーネルとは、スペイン語で「トンネル」のこと。だから
「トンネルを抜けたら、そこは・・・トンネルだった」
が、正しい。のか。