2011年の10月31日。
ユネスコ総会で「パレスチナ」が、国として承認されてから
1年がたちます。
総会に参加した173カ国のうち、107国が賛成。
反対は14カ国。
アメリカ、イスラエルは予想どおり、猛反対をしましたね。
まぁ、パレスチナ攻撃の親玉なので、当然でしょうが、
「パレスチナを国として認めるなら、ユネスコへの資金援助を
やめる!」
と、ユネスコを『脅した』のには、誰もが驚いたと思います。
アメリカ(ユダヤ資本)はユネスコの最大援助国で、
全体の約20%(約8000万ドル)を占めます。
「金とパレスチナと、どっちを取るんだ!」
と、つめよりましたが、ユネスコ、ふんばりましたね。
「パレスチナ!」。8000万ドルより。
この勇気、脅威を前にも自らの姿勢を貫いたユネスコに
拍手を送った人も多いと思います。
さて、日本は投票を「放棄」した51カ国のうちのひとつです。
賛否両論はありますが、
とりあえず、アメリカの尻を追って
「反対」に投じなかったことは、うれしいニュースでした。
イスラエルによる、パレスチナの侵略は今も続いています。
イスラエル軍がパレスチナ市民を殺しても
多くのマスコミは何も言いません。
イスラエル政府が核爆弾を200も300も保持していても
大国の首脳陣は何も言いません。
そして、パレスチナを「危険な連中」扱いする。
日本では、あまり知られていませんが
イスラエルの秘密諜報員、シークレット・サービスは
すごいのですよ!
『モサド』といい、ジェームス・ボンドもびっくりです。
興味のある方は、モサドの組織とその怪しい仕事ぶりを
ぜひ、読んでみてください。
マラガにも、パレスチナ人の人権、家、土地を守るための
援助をするNGOがあります。
参加している人たちは、ふつうのお父さんお母さん、
学生たちです。
わたしたちは、「パレスチナ」の援助もしますが、
世界で同じように、軍事力をもって侵略を受けている
「サハラウィ」や「中南米原住民」など、
いわゆる少数派、社会的に弱者の立場に立たされている
人々の援助、侵略反対運動もしています。
「軍事力」「政治力」によって、平和を奪われている
少数民族の人たちが、
1日も早く、安心して暮らせますように。
文化、言語、宗教・・・を越えて、わたしたちの集まりは
多国籍のメンバーでなりたっています。
いろいろな職業をもち、それぞれの立場から援助する。
基本的に「マラガ下町コミュニティ」の人たちはみんな、
ポ・ポブレ(前向き貧乏)なので、お金はかけず労力で
それぞれが、自分にできることを、しています。
10月31日がくるたび、
わたしは、パレスティナの方角に向かって合掌します。
聖台に、おそなえものをして。
「健康と幸せ、人間の生命、尊厳が守られる社会を!」
わたしたちは誰もが、明日のパレスティナ。
明日のインディヘナ(中南米原住民)。
このおなじ地球の家族です。