べラがいた頃は、「家を空ける」ことはせいぜい月に一、二度であった。といっても、マラガのセントロで友人と外食をする程度。で、それがランチなら夕食までに飛んで帰り、それが夕食なら、べラの夕食をきちんと作ってから出かけていた。
何気ないことだが、これを十八年きっちりやり遂げた。のだから、よし!としたい(笑)。で、最近の私は、すっかり「出かけ癖」がついてしまい、出かけない週が、ない。
といっても、気の知れた友人たちとなので、内容的にはあまり変わっていない。食べて飲んでおしゃべり。たまに展示会や映画、ライブに行く。程度。
とはいえ、明らかに変わったのは、その「頻度」である。月に一、二回。だったのが、今や週に一、二回。これは、すごい変化である。
正直、最初は体がついていかなかった。のだが、どうであろう。最近は、すっかりこれが「マイペース」になってしまった。思えば、名古屋での会社員時代、六年近くも私は「一人暮らし」をしていたのだ。
「あの頃に、戻ったみたいだな・・・」
というのが、最近の感覚。ランチだ、ディナーだと、友人たちがうちに遊びに来る頻度も、当然ながら増えた。
「頻度」と並行して、私に起こった大変化は、外出のお誘いがどれも「急」であること。その大半が
「今からどう?」
なのである。
これもすべて、もアイフォーンの吹き出しが
「今日の午後、どう?」
「これから〇〇に行くんだけど、行かない?」
と、尋ねてくるから。これは、電話とは明らかにちがうスタンスである。
べラがいなくなって、ハビ吉と過ごす時間が増えたが、これも昨年のクリスマスプレぜントに「アイフォーンを譲ってもらった」ことに、始まる。
「あれから半年か・・・」
なんという、ライフスタイルの変化。そのうえ、i Podもタブレットも使っているので、「毎日充電」が、新しい日課となった。その間、私はテラスで日光浴。一緒にエネルギー充電!
ブログによく登場するので、ハビ吉が「私の恋人では?」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことは全くありません。いちおう、ハビ吉の名誉のために(笑)。
親しすぎて、問題もよく起こる!先日などハビ吉のマンションの「大掃除&大整理」を五時間に渡り手伝わされ、気が付けばもう夜の十時半。
「いったい、何百人という友達はどこに消えたのよ!手伝いになると、なんで私だけなわけ?」
「・・・・・・」
「ちょっと!もうお腹ペコペコ。もう動けない。帰るっ」
空腹も手伝い、怒りの口調で訴えると、ハビ吉がぽろり、と言った。
「僕は、ももがゲロを吐いた時にも、介抱した」
「・・・・・・」
それが、事実であるだけに、言葉を失う。そうだった。それも「その翌日、早朝フライトで四時半起き」というハビ吉に、介抱させたのだ。睡眠時間はたったの四時間。なのに、ヤツは一言も文句を言わなかった。
「がんばります・・・」
結局、十一時半まで大掃除&大整理は続いた。
「しかし・・・待てよ」
と、思う。もしかして、私はこれから数年間は「ハビ吉に頭が上がらない状態」に、置かれてしまったのではなかろうか。
今、思っても、悔まれる「ゲロ事件」である。
ももさん、いいよいいよ。自由に跳び跳ねて!!
今からどう?
って誘える間柄がステキ。
きむらさん、いつも「いいよいいよ」って
背中を押してくださってありがとうございます。
きっとご家族のみなさんもそういう「お母さんの手」を感じて
「よっし!」と、がんばれるのにちがいありません。
「だいじょうぶ」と言ってくれる人がいる。
そんなに心強いことがあるでしょうか。