昨日の続き。滞在二日目。今日はバルセロナの海辺にある魚介類レストランで「パエジャ&白ワイン」の予定。まずは席に着くなり、パエジャ三人前を迷わず注文。
パエジャは時間がかかるので、最初に注文するのがポイント。その間に、みんなでつまめる魚料理をつつきながら飲む・・・というのが、スペインの基本スタイル。まずはビールで乾杯。料理と共に、白ワインがスタート。
三十分後に運ばれて来たパエジャがこちら!すごっ(写真一~三枚目)。お兄さんがそれぞれのお皿に、均等により分けてくれます。豪華~。これがもう、至福の味(涙)。
白ワインで乾杯。再会と、お互いの健康を祈って。それからここ一年の近況報告。ルイスはいつも私のことを心配してくれる。
「笑顔の写真が送られて来るけど、本当に元気なんだろうね?」
その家族のような思いやりが、私の心を、涙腺をゆるめる。
「何かあったら、必ず言うんだよ。プリンセサ(お姫様)」
私を一瞬で、泣かせることができるのは、ルイスだ。「北風と太陽」の物語を思い出す。太陽に温められて、コートを脱ぐ男の話。真のやさしさの前で、私たちは鎧をはずす。
「サルサとセビジャーナス教室に通い始めたから、後で踊るね!」
「ピアノの演奏も頼むよ。去年した約束だ」
「ポル・スプエスト(もちろん)!」
べラの代わりに、私を包んでくれたルイス。誠実で温厚で、人間的な優しさにあふれた・・・
「もし、ルイスがいつか、いなくなってしまったらどうしよう」
とさえ、思う。
たとえそばにいられなくても、会えなくても、「生きていてくれる」ことで、私はバランスを保っている。そう、「心のよりどころ」。それこそが、私を保ち、前に向かって歩かせている。そのことに急に気づいて、海を眺めながら涙をごまかした。
テラス席なので、海辺の涼風が気持ちいい。デザートは「アーモンドのケーキ」。に、甘口ワインがくっついてくる。そう、これでセット(八枚目)。
「ちびちび飲みながら、食べましょう!」
というわけ。スペインは食の国。ランチには軽く二時間かける。
ルイスとマリの、幸せそうな顔。こっちまで幸せな気分になる(六枚目)。スペインの夫婦はこうしていつまでも、腕や肩をしっかりと抱き合いながら暮らしていく。友達同士もしかり。私の大好きなスペインの習慣。
食後は、レストランの前に広がる海へ。マラガと比べ、砂が白くて海が深い。
「どうか、いつまでも二人の笑顔が続きますように!」
肩を寄せ合うルイスとマリの後ろ姿を見ながら、強く思った。
(明日に続く)
ルイスさんの中にもベラさんがいるからホッとするんでしょうね。
momoさんはとっても素直で感情豊かな方だと思います。
私はというとちょっと孤高な感じで、嬉しくても悲しくても冷めたところがあり・・
身近な人を失くした経験がないけど、もし失くしたら頭がどうかしてしまうのではないかって思います。普段抑えている分・・
もうバルセロナからはお帰りになったのでしょうか?
次は(それとも既に?)マドリッドでしたよね。
お気を付けて~
Mayさんが「孤高な感じ」だなんて、想像もできません(笑)。
コメントの感じから親しみやすそうな
思ったことを自然体で表現できる方だなぁと思っていたので。
まるで、正反対?
バルセロナからは、無事帰りました。ご心配をおかけしました。
マドリッドから実は今、マラガへ帰って来たところです。
連日35~38度のマドリッド。熱帯夜で眠れずとんでもない滞在に!
ハビ吉がリビングに「冷却装置を開発」・・・
と、この話はまたブログで紹介します。
そうですか?そうですよね(笑)
フレンドリーですよね、私。
でもここ何年も孤独を感じ続けています。
一番奥の扉は閉まっている、というか。
35~38度!ひぇ~
それは大変でしたね。
マドリッドは一人旅では怖そうなイメージ(見たこともないのでイメージだけ)ですが、momoさんはスペイン慣れてらっしゃるし、ハビ吉さんと一緒なら大丈夫ですね。私、マラガなら一人で行けそう。
とでも親しみやすい感じですよ。
文章の感じから、その人となりというのは伝わってきます。
孤高は、ないなぁ。
一番奥くらい、閉まっていてもいいのでは(笑)。
逆に言えば、そこまでは開いてれるってことなので。
最後の扉は、大切な人の前で安心して開けばいい気がします。
マラガで待っています。