昨日の続き。いよいよ「マラガのフェリアへ行こう」シリーズも今日が最終回。毎年「土曜日の夜」を持って、フェリアの全てが終了(涙)。
この日は昼間、ちょこちょこと片付けねばならない仕事があったので、必死で済ませて午後七時。やっとマラガのセントロへ駆けつける。
なにしろ、今日はメインは「夜のフェリア」。これまで紹介してきたのは「朝~午後のフェリア」。やはり、しめは夜のフェリア。オーレ!
この日のいでだちは、これ!(写真一枚目)。昨日のブログでも紹介しましたが、偶然通りかかったお店で発見した
「切り替えの入ったヒラヒラ巻きスカート」
で、なんとなーくフラメンコ風(笑)。着るのも簡単。超軽いし手洗いもできる。なにしろ安い。22ユーロ。
実はこの日、ランチが軽くてサンドイッチだけ。なので、午後七時でセントロンに着いた時点でもうお腹ペコペコ。これから「夜のフェリア」に出かけるのだが、その前にどうしても
「思いっきり食べたい!」
最終日もおつきあしてくれるのは、またもハビ吉。ま、今週夏休みでずっとマラガにいるので。やはり夜の外出は、男友達と一緒の方が心強い。ケンカはだめそうだけど。
「お腹空いたっ!」
集合場所で私を待っていたハビ吉が、いきなり声を上げる。
「えっ・・・私も」
「今すぐ食べないと、死んじゃいそう。さ、早くレストランへ」
私の腕をつかみ、ガシガシと歩き出す。
「ランチ食べる暇がなくて・・・そうだ、イタリアンに行こう」
それが、大当たり。かまどで焼くピザがめちゃうま。ついでニョッキも頼む(二~四枚目)。こんな時間に夕食しているのは、外国人だけ(笑)。観光客に見えるだろうなぁ。
フェリア中は、あちこちでライブ演奏あり(五、六枚目)。ここでは、サルサやメレンゲなどラテン音楽が中心。ビールを飲みながら楽しめるのでとても便利。その時、ハビーがぽつりとつぶやいた。
「もう、ピアノ弾かないの?」
「・・・・・・」
思えば、これまではフェリアといえば「毎日演奏」だった。だから、マラガに住みながらお祭りを楽しむことなんて、ほとんどなかった。ミュージシャンにとって祝日は「稼働日」なのだ。懐かしい思いでミュージシャンたちを眺めながら、テーブルを後にする。
「年を重ねても女性は女性」
という意識が高いスペイン。何歳になっても、お化粧をし髪を整え、セクシーでいることを望む。すれちがったセニョーラたちがあんまりステキに着こなしていたので、写真を撮らせてもらいました(七、九枚目)。
なんという色彩、なんという歓びと自信に満ちた表情。いつも思うけれど、なんてマラガの人たちは笑顔が自然できれいなんだろう。見ているこちらまで、幸せな気持ちになる。
さて、いよいよ「夜のフェリア」へ。(十~十三枚目)。何十いうカセータ(特設会場)の中では、それぞれ「ライブ」が繰り広げられています。一か所に腰を落ち着けて夕食しながら鑑賞するもよし。
私たちはお腹いっぱいだったので、「ドリンク」を頼んではカセータをはしご。カセータは入場無料なのでドリンク代のみ、それもビールやワインでも2~3ユーロ。これぞマラガ。
唯一の問題は、ライブの始まる時間帯が遅いこと。だいたい夜の11時頃から始まり、もっとも盛り上がるのが1時くらい。すごいな。いつも思うけど、マラガっ子って夜に強い。
カセータをはしごして、あっという間に夜中の三時。信じられない。なんて人ごみ。若者だけじゃありません。小学生や中学生の子供をつれたファミリー。ベビーカーを押す若夫婦。シニア専用のカセータまである。
「そろそろ帰ろっか・・・足が痛いよ」
「僕も、膝が・・・」
そうであろう。ここまでする。これもすべてフェリアのため。今夜で最後なのだから。
で、帰りのバスももちろん超満員。しかし、すごいのは「フェリア用の夜行バスが、朝までひっきりなしに運行」していること。この、何も機能しないマラガで。
足を引きずりながら、帰宅。体はへとへとだったが、心は大満足。なにしろ目標達成できたのだ。
「フェリアでみんなとセビジャーナスを踊りたい!」
その一心で始めたセビジャーナス教室。四月からのスタートで心配もああったけど、為せば成る。オーレ!全力で連日踊りきりました。
さて、日曜日はマラガっ子にとって「回復日」。月曜日に備えて。とはいえ、連日遊び続けたのだから、どう見ても月曜日から「機能する」とは思えない。
こういう私も、火曜日からレッスン再開。って、どうやって、体と心を「仕事モード」に戻していけばいいのやら。
スカート、いいじゃないですか♪
ほんとにスペイン(ってマラガしか知らないけど)の人の笑顔ってとびっきりですよね!
(比べちゃいけないけど、日本の都会で電車に乗ってる人たちは日々のストレスのためか意地悪な顔に見えます・・・)
そしてアメリカもNZも女性たち年を取っても毎日お化粧して綺麗な服を着ています。文化でしょうね。(これも比べちゃいけないけど、日本は”年寄りはキモいから引っ込んでろ”なんてね。赤ちゃんを連れたお母さんも社会から阻害されているような記事をよく見かけるし、殺伐としているように思います)
最近はなんとNZでも都会では長時間労働で疲れている人が増えてきて、昔ほどハッピーではないように見えます。世界的に不況なんですかね・・
田舎の村の靴屋さんでちょっと話した時に、高校生の息子さんも大人も、エアコンを付けたお昼寝用の部屋でお昼寝するんだ、って言ってました。
ほんとにお昼寝するんだ~、ってビックリしました。
だから夜に強いんじゃないかなぁ。
セビジャーナス、見事踊れて素晴らしい!
南スペインと言えば、シエスタですね!
実際にお隣のコルドバ県では
「夏のシエスタの時間に騒音をたてると罰金」
ということが実際ありました。
8月中はうちの周りでも小中学生が夜の12時までおしゃべりしています。
子供の声を聞きながら就寝(笑)。
「二ヶ月半の夏休み」って、すごいなぁ。さすがマラガ!