昨日の続き。マドリッドは首都。ですが、小一時間も車を飛ばすと、ものすごい田舎の景色が広がっています。バルセロナもしかり。これがスペインのいいところ。気軽に近郊ドライブが楽しめる!
さてこの日、仕事から早く帰って来たハビ吉が
「ずっとセントロばかりだから、ドライブでもする?」
「ほんと?」
「行きたい所あるの?」
「Patones de arriba!(パトーネス・デ・アリーバ)」
「何それ」
「小さな村。石造りの・・・」
で、さっそく行って来ました。マドリッドから車で一時間。で、こんな景色に出会えます(写真一~六枚目)。おぉお、物語の中に紛れ込でしまったかのよう。
本当に小さな小さな村で、ぐるりと回っても三十分。かわいいレストランやバルが数軒あるので、ぜひランチかお茶でもしてみてください。
石畳のでこぼこした通り、植物に覆われた石づくりの家、ぶどう棚の木陰、その下に続く階段。どこを見ても
「ゆがんだライン」
これが、私の愛するスペインの村。定規で引かれたような直線がない。まるで村全体が生きているかのような、誘い込まれるような感覚。呼吸をしているような村。
写真はすべて「Patones de arriba(パトーネス・デ・アリーバ)」ですが、ここから車で十分の所に、この村の中心街&生活村である「Patones de abajo(パトーネス・デ・アバホ)」があります。
言ってみれば、こちらは置き去りにされた昔の村、みたいな位置づけですかね。観光地としての機能しかない。しかし、どこを見てもフォトジェニック~。
そのうえ、涼しい!出発時点のマドリッドは35度だったのに、郊外に入ってからどんどん気温が下がり始める。で、夕方になったら26度。信じられない。
「これなら寝れるだろうなぁ」
と、思わずマラガの夕方、海沿いの涼風を思い出す。マドリッドには海はないが、乾燥しているので26度でも本当に涼しい。
それにしても、こんなに小さな村なのに猫の多いこと。通りを曲がるたび、ガト(猫)たちに出会う。それが、石畳によーく似合う。パチパチと猫たちの写真を撮っていたら
「こっちにいるよ」
と、ハビ吉が教えてくれたのがこちら(六枚目)。気持ちよさそう~。イチジクの木の下でのんびり。
さて、せっかくなので近郊の村をいくつかドライブしながら、マドリッドへ帰る。すっかり夜。そして、マドリッド滞在最後の夜。明日はいよいよマラガへ。午後二時過ぎに再び車で出発の予定。その時、ハビ吉が指令的口調で言った。
「明日は九時起きね」
「どうして?」
「せっかくだから、もう一つドライブしよう」
「どこに?」
「内緒」
細かいことはほとんど教えてくれない。というか、面倒くさいのだ。説明するのが。そういう性格を知っているので、いつもすべてお任せ。
「バーレ!(OK)」
そして、翌朝。目が覚めるとすでに九時すぎ。
「うわっ、早く出発しないと」
「眠いー」
朝食も食べずに出発。
「かわいい村だよ。おいしいケーキの店がある」
「・・・・・」
はっきり言って、甘いものには興味がない。ので、あまりテンションが上がらない。
「おいしいビールもあるし」
「よっし!」
さて、どんな村なのであろうか。
(明日に続く)
すごく良い雰囲気の所ですね。
近くだったら絶対行ってみたいです。
あ~~、この世に一生行くことがないだろう素敵な場所って山ほどあるんですね。
写真で紹介してくださってありがとうございます♪
きっと、ニュージーランドにもステキな場所が沢山あるのでしょうね。
大自然いっぱいのイメージです。
南半球だと季節が逆なので、これから春ですね!すばらしい。
家付近の海の写真は、よくブログに載せていますよ。
住んでいる所は首都ですが、それでも自然がいっぱいです。
海岸線を車で走っていると”生きてて良かった”レベルの美しい自然に出会えます。
もっと北とか南の端の方に行くと海や山(高い山はないけど)空がたまらなく綺麗です。
(ま、それしか無いんで飽きちゃうけど、笑)