母が生前よく作っていた「黒にんにく」を、今は父が作り続けている。それをスペインへ持ち帰り、毎朝食べるのが、私の日課となっている。
なぜか私のスペインの友人たちはみな、この「黒にんにく」が好きで
「はい、お土産!」
と手渡すと、さっそく朝食のお共に、あるいはサラダの上にちぎって食べることもある。らしい。
今では、スペインでも一部のスーパーで見かけるようになったが、まだまだ高級品。健康食品といった感が強い。
さて先日、意外な出来事に直面した。「黒にんにく」はいつも、台所に置いてあるのだが、いざ食べようと近づいてみると
「なんとなく様子がちがう」
のである(写真二枚目)。
「はて・・・」
と小首をかかげて、しばらく眺めていたが、どう見ても何かが起こった状態。というのも、私はいつも「一かけら」ずつ食べる。だから、にんにくの中身が
「飛び出して」
いることは、ない。しかし、その時の状態は
「すべてがむきだし」
で、さらに
「どう見ても、かじられた」
痕。なのである。
としたら。考えられる可能性は一つ。犯人は、うちのオウムであろう。まだ
「犯行現場」
は見ていないので、なんとも言えないが少なくとも
「盗み食い」
をしたことは、はっきりしている。
それも、かなり食べ進んだところを見ると
「実はオウムも黒にんにくが好き」
なのではないか。と思えてくる。ぜひともその瞬間を、この目で見てみたい。