発表会めざして新しい曲をスタート

九月からピアノ教室も新年度。というわけで、そろって新しい曲をスタートしてがんばっています。とは言いつつ
「11月にもう、秋のピアノ発表会」
早っ。まだ始まったばかりだけど(笑)。

「えっ、あと二か月で弾けるようになるの?」
って、お母さん方も目を丸くしてますが
「間に合わなければ、私が左手を弾いちゃうとか、途中まで弾いて終わりを作っちゃうとか。なんとかします」

「そうだよねー」
「なんとでもなります!」
これぞ、マラガ。ゆるい。マドリッドやバルセロナに存在する
「しっかり、ちゃんと、高いレベルをめざして」
という概念およびメンタリティが、ここマラガには完全に欠けている。

たとえあっても、ピンポイント。それ一点だけには全力でこだわるが
「あとはもうダメ、ごめん」
みたいな。しっかりせねば(自分です)。

さて、今日紹介するのはシルビィちゃん。五歳までは三十分レッスンもあり。ですが。六歳からはがんばって一時間。
「立って弾いたり、座って弾いたり、天井を見ながら弾いたり」
なんでもOK。

鍵盤の場所をおぼえてもらうために
「キャラメル&付箋」
でマーク。これも一度に三、四か所までにする。
「はい、キャラメルに飛んで!」
って、我ながらすごいメソッド。
「ファを弾いて」
って言うより、ずっと早い。おぼえたら食べていいしね(笑)。

小さな子供たちが足を置く台は、べラの手作り。活躍してます(一枚目)。ピアノを弾いていると、オウムも飛んでくる~。子どもたちも慣れっこで、驚きもしないでピアノを弾き続けている。すばらしい!

休憩中には、絵を描く。子供たちはさささっと辺りを見回して、自分たちでテーマを見つけ出す。
「オウムを描こっと」
で、その作品がこちら!(二枚目)おぉお。すばらしい。爪が猛獣みたいになってる(笑)。

その時シルビィが、私の顔をじっと見つめて言った。
「お化粧してる」
「えっ、そう?」
「目とかいつもとちがう」

そう、この日はレッスン後にその足で展示会に出かけることになっていたので、けっこうしっかりお化粧していたのだ。
「いつもは、お化粧していない」

シルビィは、はっきりと言い切った。厳密に言うと軽くメークはしているのだが、マスカラまではしていない。私の顔をじーっと眺める表情がおかしくて、吹き出しそうになってしまった。

「いつもと、今日とどっちがいい?どっちがきれい?」
「・・・・・・・」
数秒、考えた末ぽつりと言った。
「いつもの方がきれい。今日のはおかしい」

はっはっは。思わず大笑いしてしまった。そうだよね。私も小さい時、お化粧をしていない母の方が好きだった。自然で安心できた。小さな子どもたちにとって
「美しさは、安心感に通じる」
のであろう。

おもしろいことに、シルビィの後に来たグロリアは11歳。彼女に同じ質問をすると
「今日の方が絶対きれい!」
なるほど。年齢によってもちがうんだ。

「早くお化粧をして、私もきれいな服を着たいよー」
「今のそのままで十分、グアパ(きれい)だよ」

夏休みを終えて、少し大人っぽくなった彼女たちの姿にドキリとする。
いつまでもこの笑顔が続いてくれますように!

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「発表会めざして新しい曲をスタート」への2件のフィードバック

  1. オウム!!!ものすごく上手ですねー!!!!!子供の観察力って面白いし、はっとさせられますね!

  2. ですよね!私もびっくりしました(笑)。
    思わず写真を撮って、お母さんに送っちゃいました。
    そっくりじゃ~。

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