いきなりだが、私は「ノート」が好きだ。それも「無地」の。中の紙はもちろん、表紙も無地が望ましい。
線が入っていると、なんとなく気分がトーンダウンする。なんというか
「この枠に中に収めてね」
という、無言のマニフィエストを感じる。せいなのかも。
ついでに言うと、あらゆるメモ、何かを書く作業は
「A4のコピー用紙」
を使う。だからコピー屋のように、封を切っていないコピー用紙のブロックが、部屋の隅にいくつも置かれている。
「A4のコピー用紙」
は、編曲をする時にも活躍する。真っ白な無地のコピー用紙に
「まず五本の線を引く」
ところから、全てが始まる。
編曲中は、五線紙の上に音符を書きつけていくのだが
「何百回、何千回、何万回と線を引く」
ことにより、今では「神業」レベルに達している。
何が。まずその五線の間隔の正確さ。および速さが。その動きは完全に自動化していて、たぶん「芸」の域(笑)。いつか、動画で紹介したいくらい。
さて、先日も
「新しいノートをおろして、今年度のやること&情報を整理」
していた時のこと。
「あー、この表紙いいなぁ。カートンで描きやすそう」
そう、脱線が得意(笑)。で、さっそくペイントを始めてしまった(写真一枚目)。それも修復不可能な。脱線のつもりがいつのまにか
「そちらがメイン」
になっている。から不思議だ。
せっかく使うノート。それも半年とか一年とか、手に取るたびに眺めるわけなので
「今の自分の気分でペイントしたい!」
と、思う。
そんなわけで、無地の表紙を持つ私のノートはすべて
「キャンバスに変身」
している。その証拠写真がこちら(写真二枚目)。こうして集めてみると、その時々の自分がはっきりと表れていておもしろい。
絵にしろ、文字にしろ、楽譜にしろ。ピアノレッスン&アート教室に至るまで、私の毎日は
「手で書く」
ことに、満ちている。いや、それに尽きると言ってもいい。
アイフォンやパソコンももちろん使うが
「呼吸のリズムで考えや思いを形にすることにより、頭と体と心が一つになる」
あの感じは、私にとってなくてはならないものになっている。