うちのピアノ教室には、3歳から70歳まで年齢も国籍も様々な生徒さんがみえます。
今日紹介するメルセーデスは、3人の子供たちのお母さん。その子供たちというのが実は、私のかつての生徒さんだったという(笑)。
子供たちが大きくなってピアノを離れ、今度はお母さんがレッスン!というわけ。
もちろんレッスンの後は食事に、一杯飲みにと、アフターピアノも充実。どうもうちのピアノ教室は
「生徒から始まり結局友達になる」
ケースがとても多い。それは私の年齢が40歳を越えてから特に顕著になった。
子供たちのお父さんお母さんも、気がつくとずいぶん年下が増えた。教室を始めた頃はみんな年上だったのに。
子供たちのぷっくりした手もいいが、私は家事や仕事でごつごつした、少し動きのぎこちない手を見るのが好き。
その手で、なんとか大好きな曲を弾かせてあげたいと思う。人生駆け足でここまでやってきて、やっと時間が取れて
「夢だったピアノに向かう」
「なんとか自分のための時間をひねり出す」
その姿は愛しく、なんとかしてあげたいと思わせる。
一生懸命に取り組む姿の、なんと美しく、なんと無防備なことか。
その横顔、ぎこちない手、こぼれる笑顔を見つめながら、いつも思う。
「眺める、分かち合う喜びが、毎日の中にあるってすばらしい」
私自身は母にならなかったけど、お母さん&子供たちを、こうして応援することはできるもんね。