名古屋とマラガで作品カタログ作り

秋になってからいきなり
「12月に展示会を行う」
ことをクロ隊長と一瞬で決め、それに間に合うように
「作品カタログを作りましょう」
ということになった。

「いいですね。やりましょう!」
と、二人して勢いよく始めたのはよかったが、きっとクロ隊長も
「まさか、こんなに大変なことになるとは」
想像もしていなかったのにちがいない。

なぜなら、当初はシンプルな「作品カタログ」を作る予定であった。いわゆる
「作品の写真を各ページに入れていく」
というアルバムスタイル。

「ページ構成を送ってください」
とクロ隊長に言われ、あれこれ考えているうちに
「作品だけ並べるのでなく、それが生まれたバックグラウンド。アートを中心にすえて生きている私の生活そのものを紹介すべきなのでは」
と、思うようになった。

だから文字原稿も、作品データや作品タイトルより先に
「私にとって、アートとは何か」
「私はどう思って生きているのか」
を、書くべきなのでは。と思えて来た。

そして、書き始めたのはいいが、出来上がったら今度は
「スペイン語で考えて生活してるのだから、スペイン語との併記にすべきなのでは」
と、改めてスペイン語で書き始め、友人たちはいきなり校正マンとして狩り出された。

さらに、イメージが伝わりやすいように
「ブログやFacebookの写真も入れた方がいいのではないか」
と、イメージ写真を大幅に追加。それによって、各ページのレイアウトが、完全に変わった。

そんなこんなででき上った「ページ構成&文字原稿」がこちら!(写真二枚目)。すべて手書き。これを写真で撮り、クロ隊長へメッセンジャーで送る。

こんなものがいきなりスペインから送りつけられれて、クロ隊長はきっと口には出さないが
「一人静かに驚かれて」
いたのにちがいない。

それでも、強靭な意志と抑制力を働かせ、穏やかな口調で
「これはもう、本。ですね」
とだけ、つぶやかれた。吹き出しだけど。

そうか。言われて初めて気が付いたが、私が作っていたのは「本」だったのだ。作品集ではなく
「ももきみどりミニブック」
なんだか、すごい方向転換。本当に一人で突っ走ってしまい申し訳ありません。

デザインから文字量、テキストの入れ方、写真のレイアウト、トリミング、色指定に至るまで、クロ隊長がお時間を割いて一つ一つ進めてくださる。

何事も、最初は都合がわからず、やたらと時間がかかる。二度、三度とやり直し。しかし、無駄足を踏みながら進めていくと
「一つ一つのやり直し分だけ、きっちり学ぶ」
のである。もう二度と、くり返したくないと思うから(笑)。

今回の「作品カタログ作り」を通して、私は初めて
「Facbookおよびアイフォーン&iPodを使って作業を進める」
ということを学んだ。

これだって、最初は仰天。
「今回の作品カタログの作業は、すべてFacebookを使って進めます」
と、クロ隊長に言われた時は一瞬
「できるのか」
と思った。が、できるかできないか。そんなことはどうでもいいのだ。黙ってやりゃいいのである。

打合せ、写真や文字原稿の送信、デザインチェック、色指定などすべて
「Facbookおよびアイフォーン&iPodを使って」
なので、最初は見たいページや写真、コメントに行きつくのに15分くらいかかった。何気ない作業でも、知らないことはいちいち
「大騒ぎ」なのである。

そして、今回つくづく思ったが
「一回作ってみて」
初めて
「写真の数や配置の仕方、色の入れ方、適切な文字量」
などが、はっきりわかるということ。

何事も「百聞は一見にしかず」「体験」なのだ。
今回のカタログ作りで学んだことを、これから活かしてもっと作業をスムーズに、自動的に進ませたい。

クロ隊長、お忙しいところ、度重なる細かな作業を本当にありがとうございました。

名古屋とマラガで同時進行。なんて国際的なプロジェクト。なんて壮大なスケール。作品集はとても小さなかわいいサイズなんだけど(笑)。

そうしてでき上がった「作品集・1」のサンプルがこちら!(写真一枚目)。ジャジャーン。うれしい~。まだ最終校正が終わったばかり。これから印刷だけど。ここまで来たのだ。オーレ!

しかし、何がとんでもないって、この作品集。まだこれから
「二冊目と三冊目を作る!」
のである。展示会までに。本当にできるのか。なんだかクレイジーな企画。あ、私がクレイジーなのか。すみません。

それでも、ここマラガでは
「ロクーラ(クレイジーさ)」
は、長所の一つになっている。もちろん場合によっては。毎日ではいけません(私)。

「コントロールされたロクーラは、情熱である」
ガソリンとして使えば、いいところもあるかも。

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