スペインは、新年をあけてから一気に
「経費削減」「大幅カット」が全面的にスタートし、
あらゆることに「罰金」「罰則」「手数料」が設けられ、
ほとんどのサービスに「ただのものがない」という
恐ろしい2013年の幕開けとなりました。
まず、12月17日をもってスタートした「裁判の有料化」は
スペイン中を揺るがす大ニュースとなりました。
訴えを起こしたければ
「まず、金をを払え!」というのです。
これは、どういうことか。具体例を出しましょう。
46歳になるアントニオさんは
「信号無視をした」として罰金の通知を受けました。
が、信号無視をしたとされる通りには、過去10年以上
信号が設置された事実はないのです。
今までなら、「信号無視をしていない」訴えを起こすだけで
よかったのです。単純な書類上の手続きです。
ところが、12月17日から
この単純な「まちがい」を正すのに
まず「指定料金」を払わないと、書類上の手続きもできないというのです。
結局、アントニオさんは、
「してもいない信号無視の罰金」を取り下げてもらうために
なんと、100ユーロを払わなければならなかったのです。
この新ルールは、あらゆるケースに適応されることになっています。
罰金の取り下げ、離婚・・・などそれぞれのケースにあわせて
「料金表」がちゃんと用意されています。
デモをするスペイン市民の声が、印象的でした。
「これは、新しい政府の集金システムだ!」
そうでなくて、なんでしょうね。