ついにインフル脱出。長い一週間であった。
「考えようによってはデトックス」
なのらしいが、はたして。と首をひねっていたとところ・・・
「おぉおっ、もしかして」
そう、インフルのだるさ、苦しさですっかり忘れていたが
「左側を下にして眠っている」
ことに、はたと気づく。
「いったいいつから?」
記憶はあいまいだが、少なくともインフルの途中からであろう。なにしろ、体の置きようもないだるさ、つらさ。高熱と咳でまったく「左肩のこと」は忘れてた。
「あいたたた、右側を下にしなくちゃ」
という、あの五十肩独特の寝返りを、ここ数日間まったくしていない。
「すべては比較の問題なのであろうか」
つまり、インフルのような「横綱級の全身症状」の前では、左肩の「我慢できる痛み」など、どうってことはなかったはずだ。
「恐るべし。すっかり忘れて暮らしていた・・・」
精神的なものなのか。私の肉体が変わったのか。それはわからない。が、もしこれがインフルのデトックスの効果なら、すごいと思う。
まさか49歳をインフルでしめくくるとは。
しかしその結果、五十肩の痛みが和らぎ、左側を下にして眠れるようになるとは。驚きの結果である。
インフルはつらかった。が、
「寝返りの時に目が覚めない一年ぶりの快眠」
が届けられたことを思うと、なんだか一足早い
「誕生日プレゼント」
を、インフルから届けられたような気がする。