昨日の続き。今回の展示会タイトル「ルナモール」は、スペイン語で「ルナ(月)」と「アモール(愛)」を組み合わせて作った造語です。
そのタイトルのごとく、今期の作品は「月」や「アモール」のモチーフがいっぱい。おなじみの「目」「羽」「音玉」「星」なども登場します。
今期は「新作24点」を抱えて、日本に上陸しました。実際はもっと沢山作っているのですが、そのほとんどが
「習作、試作、作りかけ」
のため、マラガのアトリエに置き去り。実はこっちの方がはるかに多い(笑)。よかったらアトリエに遊びに来てください。
今期のポイントは「色」。もともと「地中海の鮮やかな色づかい」が作品の特徴でしたが、今回は更にパワーアップ!
「これでもか」
というくらい鮮やかな色を、いつもどおり下書きなしでキャンバス上で組み合わせていきました。
「色の持つ力、強烈なエネルギー、波動」に私自身が強烈に惹かれ、導かれた2017年。それを作品を通して、みなさんにどうしても伝えたかった。
それらに正面から向き合い、制作を通して私はずっと突き抜けるような地中海の色と一緒にいた。色から、太陽から、海からエネルギーをもらいながら、私は生かされていた。
べラが亡くなって
「黒の鉛筆描き」
しかできなかった三年前。それがどうだろう。2017年は
「色が弾けるように内からあふれ出てきた」
一年だった。
私たちアーティストは、その時の自分がそのまま作品に出る。今の自分にしか描けないものが、弾けないものがある。それに忠実に、自分自身と向かい合って形にしていく。
それが、アーティストという「生き方」だ。ピアニストだった時も、ライブペイントアーティストになった今も私は毎日
「今の自分の思い」
を形にするために生きている。
(12月22日~27日のことを書いています。明日に続く)