1・伊良湖へ父娘の二人旅

おとついの続き。ルナモール展示会も無事終わり、今日から始まる「ニッポンわくわく滞在記」。今回の日本滞在もプライベート行事が盛りだくさん。

まずは「伊良湖へ父娘の二人旅」からスタート。実家のある豊橋からは車で一時間半。天気もよく快適なドライブコース。

部屋に入ってビックリ(写真二枚目)。まるで地中海リゾート。
「伊良湖すごいじゃん」
いきなりテンションが上がる。

さて、さっそく大浴場へ。これがまたすばらしい眺め。女湯の入口から撮影(四枚目)。ヤシの樹まで生えていてちょっと。地中海行かなくても、伊良湖でいいじゃん(笑)。ねぇ。

さて、海を眺めながらお湯につかり至福の時。なんと打たせ湯まである。すっかり上機嫌で部屋へ。もちろん浴衣に変身。やっぱ日本はいいなぁ。

夕食へ行く前に部屋で時間をあったので、さっそく始まるゲーム大会(笑)。これは、きみどり家恒例。これまでは母とベラと四人でやっていたけど、二年前から二人になった。

と言っても、しんみりはしない。なにせご覧ください(一、三枚目)。そう、こちらがスペインから持ち込んだワイン。
「ワイン片手に花札」
それも、父vs娘対決。勝負に情けなし。

「猪鹿蝶!」
「うあ~、じゃ月見酒だ!」
「おおー」

これぞ年末親子旅行。私たちが元気で笑っていることが、天国にいる二人だってきっとうれしいにちがいない。

夕食はバイキング。好きなものを食べられるのが楽しい~。前は四人がけのテーブルに四人。それが二人になると、急にすっきりして感じられる。

でも、お互いの顔を見て食事ができるのがいい。ふだんは父も私も一人で食卓につく。向かいの席には、誰もいない。だからおしゃべりすることもない。

私にとって、父との時間はかけがえのないもの。私自身が母親になっていないせいか、私のポジションはずっと
「娘」
であり、小学生の時とあまり変わっていない。

だから平気で
「パパ!」
などと、人前でも呼びつけている。

さて夕食後、ホテルのラウンジに白いグランドピアノを発見(八枚目)。なんだか懐かしい~。三年前までは、こうしてスペインのホテルで毎週演奏していたのだ。

私にとって、ホテルは長い間「職場」であった。そのことさえ、なんだかとても遠くに感じる。ピアニストをやめて三年目。しかし、気持ちとしては五、六年くらいに感じる。

それくらい、私にとってこの二年間は激動の年であった。主に私自身、私の内部において。すさまじい変化、激流の中にいた。

それでも足をふんばって来られたのは、こうしてどんな時も応援してくれる父がいたからだ。

たとえ遠く離れていても
「大切な誰かがいる」
それだけで、人はがんばれるものなのだ。「心の支え」というのは、そういうものだ。

「心の中にゆるがない星を持つこと」
それが、愛する者を持つということ。

私たちはいつかみな肉体から離れる。だからこそ、一日一日、一回一回を大切にしたい。

(12月末の日本滞在の事を書いています。明日に続く)

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