昨日の続き。いよいよ元旦。2018年の始まり。父と二人、お雑煮と甘酒、おせち風おかずで朝食。
まずはさっそく父が、できたてのお雑煮を「母とべラコーナー」へお供え。
「お母さん、べラさん、あけましておめでとう」
その横で、私は「元旦用ランチョンマット」を描く。
「全力で生きてるよ。今年も私たちを見守ってね」
そのお供え台には、昨年亡くなった敦美お姉さんの写真も飾ってある。できのいい姉のようだった、私の自慢の敦美お姉さん。いつもきれいで気がきいて、よく母と長電話をしていた。
「あっちゃん、あけましておめでとう」
父が一人一人に語りかける。
「敦美お姉さん、ありがとう」
写真の家族は、みんな笑っている。まるで私たちに
「笑って生きて行きなさい」
と、語りかけているように。
昨年の大晦日&元旦、私たちは一緒に西浦温泉にいた。
「母とべラを亡くしさみしい。一緒に年末年始を過ごしたい」
と、私がわがままを言って、それをかなえるべく敦美お姉さん一家はわざわざ名古屋から家族そろって来てくれたのだ。
温泉。おいしいお料理。乾杯。スペインのドミノゲーム、かつらゲーム、年越しそば・・・。みんなで笑いあっていたのに。まさかの他界だった。急にそのことを思い出し、また涙が出た。
私たちは、生かされている。
だから、全力で命を謳歌しよう。与えられている時間を大切にしよう。
お供えコーナーに手を合わせるたび、心と体に力がみなぎる。私たちの聖なるパワースポットは、どこでもない、心の中にある。
(明日に続く)