スペインにも、「カツ」はあります。
「ミラネサ」といい、写真のように大きな肉を
(叩いて平べったくすることもあり)衣で包んで揚げます。
日本のようにカットせず、自分のナイフとフォークで切り分けて
食べるのが一般的。
20年近く前、イタリアに行ったとき
「ミラノが発祥の地」「ミラノの名物」ということで
「ミラネサ」を食べました。
おいしかったけど、まぁ、カツだよね、って。
カツ丼でも十分、おいしいよなぁ、と思いました。
ところで、イタリアで有名な「ミラネサ」は、
イタリアからはるかアルゼンチンに渡った移民によって運ばれ
(「母をたずねて三千里」のマルコの家族のように)
立派な「アルゼンチン料理」になっています。
かつて、故郷を思い出し、ふるさとの味をしのんだイタリア人たちが
こんなに離れた南米の先っちょまで「ミラネサ」を運んだんですね。
さて、写真の「ミラネサ」は、うちから40分くらいドライブした
田舎のレストランで食べました。
アスパラ、ニンジン、じゃが芋などの付け合せの上に
にんにくクリームソースがかかっています。
この、最後に「ペレヒル(パセリ)」を
料理の上に、ぽんっと置くのがポイントです!
スペインの料理番組でも、かならず最後にシェフが
「はいっ、できあがり!」
と言いながらペレヒルを置いて、番組をしめます。