【グラナダ滞在・4】セントロからダロ川沿いにそぞろ歩き。水音と木陰、アヒルに癒やされながら。目指すはアルバイシンの丘。これ全て
「サン・ニコラス広場から眺めるアルハンブラ宮殿」
のため。37度の中をゆらゆらと歩く。暑い。でも日本と違い空気が乾燥しているので、日陰で風さえ吹けば大丈夫。湿度30%。全然ベタつかない〜。
アルバイシンの丘は急坂なので、途中からバスを利用。迷路のような細い通りをマイクロバスが、上手に民家の壁ギリギリをすり抜けて行く。
約15分でお目当てのサン・ニコラス広場へ到着。おぉお〜絶景。思わず息を飲む。ダロ川をはさんで、向かいの丘にたたずむアルハンブラ宮殿。そのなんという美しさ!
さらに。その後ろには、万年雪を抱くシェラ・ネバダ(山脈)が。イスラム教徒が造り上げたアルハンブラ宮殿、ヘネラリフェ庭園。
そこへと注がれる豊かな水は、あのシェラ・ネバダ山脈からはるばる届けられるのだ。水路を通って。なんという壮大な水の旅。
グラナダに身を置くと、この地にまつわる歴史や建築物、当時の人々の暮らしぶりなどに
「思いをはせる」
ことが多い。歴史と生きる町。古都グラナダ。マラガの開放的な明るさ、陽気さとは異なる奥ゆかしさや慎ましさ。暖かさがある。
さて。喉の渇きをいやすため、広場のバルへ。ティント・デ・ベラノ(赤ワインのソーダ割り)を頼んだら、またタパスがついてきた(笑)それもパエリャ。
朝からずっと食べてる気がする。飲むたびに。帰りはバスでセントロまで20分。快適〜。窓越しに街並みを眺めながらふと思う。
「古都に住んだら、奥ゆかしくなれるかな」
こんな私でも。どこかミステリアスな雰囲気に包まれた古都グラナダ。教会の鐘が何度も時を告げるのを聞いた。冬には雪に覆われることもある。
私にとってグラナダは、すてきな憧れの人。一緒に暮らすなら、やっぱりヤシと地中海。見渡す限りの海と空、光のシャワーが私のゆりかごかな。
(明日・最終回に続く)