【日本滞在記】豊橋の実家は築30年。純和風。まずは「畳をフローリング」に。さらに「障子を豪快自力リフォーム」中。
障子の持つ、本来は美しい格子模様を取っ払うため、ノコギリで解体中。なぜか。理由は2つ。
「目の中に格子模様がごちゃごちゃ入ってくる」「室内に格子の影が入る」
これでは、絵は描けないのだ。私はとてもおおざっぱな人間なのだが「自分のルールに基づいて生活している」ので「ダメなものはダメ」。
「障子をひっぺがし、格子模様を叩き切る」
ことを告げると、しばらく父は言葉を失っていた。たいてい事なら許してくれる父に黙り込まれると、さすがの私も
「自分のしようとしている事は、もしかしたらとんでもないのかも」
と、一瞬思う。が、一瞬なので、そのまま続行。父の自慢の「書院造り」。その向こうで、これから形をなくすであろう格子に手をかけ、一人たたずむ父の姿はまさに
「座敷牢」
であった。ごめんね。お父さん。でも、失くした物の何十倍ものすばらしい絵を、私は描くよ!必ずやる。そして。
「家中のふすまにペイントして、命を吹き込む!」
本当に役立たずの娘だけど、これだけは自信を持って言える。築30年のこの家は、生まれ変わる!アートで命を吹き込まれるんだ。
いつも好きな事をさせてくれてありがとう。って、まだこれは始まりだけど(笑)