【日本滞在記】カーマの工作室で教えてもらった「アクリル板のカット」作業。手渡されたのは見たこともない、武器のような強力な物差しだった(驚)。
「コツを教えてください!」
アクリル板カット初体験。しかしやる気は満々。という私を前に、係のお姉さんの表情は固い。笑顔もなし。で、かなり不安げ。
「アクリル板の厚さ半分まで切れ目を入れて、パキッと割ります」「かなり固い素材なので気をつけて下さい」
5分でコツを伝授してもらい、いざ!実際にやってみてわかったが、素材が固いので一回ではとてもカットしきれない。自分でつけた溝の上に、3回目、4回目と慎重にカッターを入れ、少しずつ溝を深くしていく。
溝は目では見えないので、手の感覚が勝負。「厚さの半分まで切り目を入れる」って、そんな事できるのか?と思ったけど、これも手に伝わる感覚でわかってきた。
「上手いですね!前にやってたんですか?」
ついに係のお姉さんから、お褒めの言葉が(笑)表情や声のトーンまで変わって。
「カッター使い慣れてますね!普通はカッターが滑って板の表面を傷つけたり、溝がずれたりするんですけど」
安心したのか、お姉さんは去って行った。そして「サイズ違いの計12点カット」に挑みながら、はるか昔の「会社員時代に仕込まれたカッター作業」のことを思い出した。
「(上に貼った)写植は切って(その下の)版下は切らない」
あれとまさに同じ。カッターを握る手の感覚だけが頼り。人生何でも役に立つ(笑)。
さて。父と二人で取り組んだ「夏休み親子工作」。なんと日本滞在最終日の午前中に無事完了!あわてて荷物をまとめ、中部国際空港ホテルへ走る。
「光は入って影はつきにくい」
全てはこの環境を作り出すため。こんな私に耐えてくれるお父さん、いつもありがとう!って言ったら「モデル代は?」って返された。