【フェリアレポート・完結編】ここまで来て悟った。「フェリアに行く」のではなく「フェリアに生きる!」のだと。体験こそが、新しい扉を開く。
セビジャーナス教室の仲間と「8時間耐久フェリア」の後は、全身筋肉痛のままチリンギート(海岸通りの魚介類レストラン)へ。
マラガの定番・焼きイワシでスタート。熱々がおいしい〜。さらにイカのフライ、魚のフライ、ピーマンのオーブン焼き・・・次々と料理が運ばれてくる。
「大エビの塩焼きが食べたい!」
これは私の注文(笑)料理を目の前にすると、がぜん元気が出る。不思議と眠気も覚めて。マドリッドからバケーションで来ているアナとしばし近況報告。
「マドリッドなら倍の値段!」「いつかマラガに、こんな海のそばに住みたい」
マラガ大好き!と言われると、本当にうれしい。ハビ吉とアナは、これから「夜のフェリア」へ行こうと相談中。夜中の3時頃までやっているのだ。さすがマラガ。
「もも〜!一緒に行こうよ」「・・・」
夕食を食べ始めたのが10時半。食べ終わったのが12時。そう。お昼の12時からスタートした「フェリア耐久」。ついに12時間を突破!
「ありがとう。でも家に帰る」「顔が疲れてるよ・・・」
そりゃそうでしょう!滝のような汗で、化粧もはがれ落ち(もちろん化粧直しの道具など持っていない)浴衣も汗でくたくた。あまりの疲労感で、もう筋肉痛さえ感じない。
「私の分まで楽しんで来て」「残念だなぁ」
ハグをして2人と別れ、ベットに倒れ込む。あぁ、なんという満足感。やるだけやった。燃え尽きた。
「全力でフェリアに生きた!」
憑きものがすとん、と落ちたように、私の中からフェリア熱が消えていく。そして。
「明日から、しばらく引きこもりをしよう」
そう思うと、不思議な高揚感に包まれる。日常に戻る喜び。祭りは終わるから、燃えるのだ。激しく一夜ごとに。ビバ・ラ・フェリア!
(フェリアレポート・完)