「日本文化週間」の開会式へ行く。それも「もも衣」で。タイムリミットは8時間。なので、服にペイントしている時間はない。今回のテーマは
「私自身が日本コンテンポラリーアートになる!」
なので、かなりの荒技。無謀。と言ってよい。この時間のない時に。挑戦している場合か。しかし。インスピレーションはごうごうと湧いてくる。
「コラージュでいこう」
決まれば、後は突き進むだけ。なんとしても作り上げ、午後6時にはバスに乗らねばならない。当然、乾いた状態で。
ものすごい勢いでペイント、カット、コラージュへと進む。猛進。制作中はずっと立ったままなので、座ったのはランチの20分だけ。
「もも衣」本体ができあがったのが午後4時。あと30分で「ブレスレットとネックレス」を作らねばならない。
考えている暇はないので、瞬間決定&創作。4時45分。全ての制作が完了。立ったままお茶を飲む。問題はここから。
「どうやって着こなすか」
そう。衣類なわけだから(笑)いかなるセキュリティチェックも、私服なら通るだろう。何としても着られる形に仕上げなくては。
「あと30分・・・」
何を何に、どう合わせて着れば
「この巨大なコラージュが、衣類になるのだろう」
しばし呆然。作品を胸の前で抱え、鏡をのぞき込む。大きすぎる。1メートルのコラージュ。せめて半分のサイズなら、応用がきくのに。
「残り20分・・・」
その時、私の脳裏に不思議なアイデアが降りてきた。
「これしか、ない」
それで本当に着ることができるのか。試している時間はない。コラージュをひっくり返すと、ボンドを手に最後の仕上げにかかった。
(明日に続く)