この「肉の塊」がマドリッド最終日のランチ。でかっ。ハビ吉が知人の肉屋で入手。さらにアンドレスの「肉団子&パスタ・バジルのせ」。これ全て、男子2人の手作り。
「なんてすごいの〜〜〜」「普通だよ、これくらい」
ハビ吉とアンドレスのおかげで、あっという間にマンションがレストランに。それを嗅ぎつけてホルヘもやってくる。
「サルー(乾杯)!」
まるで飲むつもりはなかったのに。この料理には赤ワインでしょう(笑)やっぱり。
「おいし〜〜〜っ」
これを最後に、今夜から粗食に戻る。そう思うと感慨もひとしお。これが今回の旅のラストランチなら、もう悔いはない。
「チコス!ムーチャス・グラシアス」
ハグで3人にお別れをしてセントロへ。そしてアトーチャ駅へ。マラガ行きの特急に乗り込むと、急に眠気が襲ってきた。と、その時・・・
「お食事のご案内をさせていただきます」「はあぁっ?」
なんと。帰りはランチ付きのチケットだったのだ。ハビ吉に買ってもらったので、まるでチェックしていなかった。
「本日のメニューはこちらです」
食前酒、食事中、食後酒と、3回も飲ませてくれるスペインの特急AVE(驚)それもビール、ワインはもちろん、ウイスキー、シャンパン、マティーニ、ウオッカ、ブランデー、ジン、ロン、なんでもあり。
「まさかランチが2回・・・」
その頃、オウムは鳥かごの中。「水差しと食事皿」を床にぶちまけ、閉じ込められた怒りと悲しみをマニフェスト。
空腹と喉の渇きに耐え「怒りの炎」に包まれるオウム。その恐ろしい形相に対面するのは、まだそれから数時間後のことである。
(完)