マラガに着いたら、春だった。20度。晴天。一番最初にしたのはもちろん「オウムを鳥かごから出す」こと。全身から「怒」のオーラを放っているので
「さぁ!水浴び、日光浴、引き出し破壊、どこからいこうか」
まずは「快楽オプション」からスタート。まさにその順序で、のびのひと羽を伸ばすオウム。その横で私は、洗濯、掃除、荷物の整理とノンストップ。
たとえ5日でも、日常のリズムから完全に離れると、戻るのに2、3日かかる。冷蔵庫は空っぽ。食料品の買い出しに行かねば。銀行にも歯医者にも。
「やるべき事をメモしよう」
バケーションからいきなり現実に。旅の疲れは残っているが、作業場に身を置くだけで、わらわらと創作エネルギーが湧いてくる。
「作りたい!」
お気に入りの音楽をかけながら。すてきなバケーションと同じくらい、私はこのキャンプのようなアトリエ暮らしが好きなのだ。
そして。友達と一緒に楽しく過ごすのと同じくらい、ひとりぼっちの時間をも愛している。
「緩急こそ、リセット」
今年もあと1ヶ月を切った。いよいよ2019年も残りわずか。カウントダウンが始まる。
「あとどれだけ新作を作り出せるか!」
まだ4週間ある。7、8点はいけるのでは。週末からさっそく新作に取りかかろう。
私のアトリエ暮らし。この「挑戦の毎日」が、私の居場所。