「べラの日本語レッスン」も、はや12回。
ブログを読んでいる!という両親から
「べラちゃんに、『お待たせしました』も教えてあげてよ!」
と、リクエストがかかった。
その瞬間、わたしの頭の中に、うすーい霧のようなものがかかった。
電話を切り、「お待たせしました」を教えようとして、
わたしは言葉を飲み込んだ。
そして、頭の中の霧の原因をはっきりと理解した。
「お待たせしました」
に当たる「常套句」が、スペイン語にはないのである。
その言葉の使われるシチュエーションを必死で思い浮かべてみるが
やはり、ない。
レストランでも、お店でも、どんな行列のあとでも
「待たされている客」は何も言われないまま
料理を持ってこられたり、アテンドされたりしている。
いや、言われないどころか
「はあぁ~っ」
という従業員の、深いため息を聞かされることも少なくない。
これは「言語」の問題ではなく
「慣習」「メンタリティ」のちがいなのである。
前にも書いたが、基本的に「ねぎらう」習慣のないスペイン人には
日本人が日常的に使う
「お待たせしました」にあたるフレーズは持ち合わせていない。
せいぜい、ほんとに悪いと思ったときにだけ
「ロ・シエント(申し訳ありません)」
と言う。
でも、ちがうんだよな~。
「お待たせしました」は謝っているのでなく、「ねぎらい」の一部。
つくづく思うが
日本人は世界まれな「ねぎらい民族」なのだ!
と、ここで声を大にして、言いたい。
さて、「お待たせしました」をべラに理解してもらうには
「ねぎらい族」の仲間入りをしてもらうほかないのだが、
とりあえず、
「待ってくれて、ありがとう」と「遅くなって、ごめんね」
の合体、と説明。
どうやって練習したら、いいですかねぇ。
英語で「お待たせしました」の訳を見ると
Thank you for waiting.
Sorry I kept you waiting.
だから、ももちゃんの「待ってくれて、ありがとう」と「遅くなって、ごめんね」でしか伝えるしかないのかもね。
なるほど~。「英訳」から入る、という手もありますね。
さすが、クロ隊長。ふむふむ。
とりあえず「料理を差し出すとき」に
「お待たせしました~♪」
と言うことにしています。家なのに、レストランみたい(笑)
そうすると、おじぎしながら
「ありがとう、いただきます」
と答えるので、ま、いいか。
日本語より英語から考えた方がスペイン語は理解しやすいなって思います。フランス語の方がもっと近いなぁって、先日のアンヘル・デ・ラ・グアルダで思ったのですが、大学の時、全然覚えなかったので、あかんですね。やっぱり、勉強すべきときにちゃんとしないとだめだなと反省。。。
料理を出す時に「おまたせ」っていいですね。そうやって行動と共に覚えると活用しやすいし。