「新年会やろうよ」「お茶しよ」「週末ランチどう?」「冬のバーゲン行かない?」お誘いのメッセージは毎日届く。が、10日間とはいえ
「完全引きこもり」
を体験すると「プチ修行」「人間改革セミナー」を終えたばかりのような、別人の私になっているのだ。
「別に出かけなくてもいいんじゃ」
クリスマスから始まる連日の大イベントを、全てドタキャンしたのだ。なんとなく「今さら外出?」的な境地では、ある。
今回、気管支炎になってつくづくわかったが、呼吸が正常にできないと
「あくびをしたり、歌を口ずさむこと」
すらできないのだ。そうなって初めて自分が
「一日中歌ったり、オウムに話しかけたり、ひとり言を言っている」
ことに気づいた。実はオウム。全く話しかけられないので精神的におかしくなり、必死で私の後をついてくるようになってしまった。
「愛されていない」
と感じたらしい。台所、トイレ、寝室。どこへでもすごい勢いで追いかけてくる。必死の形相で。
「ママは声が出ないだけなんだよ〜」
頭をなでてやるが、やはり会話はとても大切なのだ。と、改めて実感。話しかけられるから、自分が存在するんだよね。
気管支炎と共に明けた2020年。大変だったが、だからこそわかる。今一番の幸せは
「呼吸ができること!」
これを、今年の原点にしたい。