昨日の続き。救世主。電話の主は、絵の仲間クリスティーナだった。「鍵問題」を説明すると、食事中だった彼女は即座に立ち上がった。
「今すぐそっち行く!ももは鍵屋に行く準備して。お金はある?」
男っぽいクリスティーナと、やはり男っぽい私が会話をすると、ものすごいスピードで物事が進行する。いわゆる「ガールズトーク」が苦手な私達は、いつでもストレート直球勝負。
「で、何をするのか」
だけで、会話が進む。クリスティーナが留守番できるのは、2時間だけ。その後はどうしても断れない仕事が入っている。
「2時間でお店に行き、鍵を直してもらい、家に戻って来る!」
問題は、お店の場所がバスで40分かかるセントロにあること。実はこの鍵、2年前に新調したばかり。同じお店、同じ担当者に私はこだわった。
お店に着くと、信じられないことにシャッターが閉まっていた。呆然。絶望。午後の開店時間ジャストに行ったのに。一番乗りするために。
「緊急のお客様は、こちらの電話番号に!」
と書かれた案内を発見。迷わずかける。が、電話はもちろんつながらない。マラガ的。シャッターにへばりつき暗い店内をのぞいていると、背後から1人の男性が近づいてきた。
「あ、今、開けますから」
うそ。お兄さん!遅刻しただけだったの?歓喜と希望が全身を貫く。事情を話すと、さっそく鍵を修理し始めてくれた。
「15分くらいでできそうです」「おぉお!」
お兄さんにお礼を言い、直った鍵を抱えて再びバスに飛び乗る。40分かけてクリスティーナの待つ我が家へ。
「直ったよ〜!留守番ありがとう」
タイムリミット10分前。うちから駆け出して行くクリスティーナが「取り付けがんばってね」とウインク。すでに夕方。辺りは暗くなり始めている。
「取り付けせねば!」
もちろんランチもまだ食べていない。が、アドレナリンが大放出されているので、全くお腹はすかないのだ。
「どうか、うまくいきますように」
祈るような気持ちで、再びドライバーやらモンキーやらで、ドアに鍵部分を取り付ける。全てが完了。いざ。鍵を差し込み、試してみると・・・
「やった〜〜〜!ちゃんと鍵がかかる」
その瞬間、いきなりものすごい疲労感に襲われ、へなへなと床に座り込んでしまった。鍵のかかる部屋の中で。感無量。
新年そうそう、一気に血圧が上がった。体に悪い。でも、気管支炎が治った後で本当によかった。1週間前ならとても対処できなかった。
そして。必死に問題を解決する私の横で、オウムはひたすら遊び、食べていた。人生は、平等ではない。
鍵問題、解決して良かったぁ。
本人は呆然としているかの様に書いてるけど、毎度、問題解決までやり切る能力の高さには感心します。
ももちゃん、すごいねぇ。
人生は平等ではない
賛同します、が、オウムは人では無いと思う。
ご心配をおかけしました。
生活することに「必死」「全力」になるのが、月2、3回あるマラガ生活です。
スペイン恐るべし。
ええっ。人間が中に入ってると思ってた(笑)
キャハハ