最近、ようやくべラにも
日本人がいかに「ねぎらい民族」であるかということが
うっすらと、わかってきたように思う。
その証拠に、べラは毎日、おりこうさんな犬のように
「ありがとう」
「お世話になりました」
「お大事にしてください」
「おかえり~」
などとくりかえすようになった。
そばで見ていても「けな気」である。
しかし、ここに来て、どうしても通らねばならない道がある。
「ねぎらい」表現のキング・オブ・キング
「よくがんばったねぇ~!」
を、やはり教え込むべきであろう。
「がんばる」にあたる言葉が、スペイン語にない。と言えば
このフレーズの説明がどれほど難しいか、わかっていただけるにちがいない。
しかし、この「よくがんばったねぇ~」なしに
日本人の心に触れることはできないのだ。
べラ、頼むぞ。
とりあえず、スペイン語に存在する
「よくできたね」「よくトライしたね」あたりで、手を打とうとすると
説明を聞いていたべラが
「僕、わかるよ」
「ほんと?」
「うん、『がんばって~』『がんばります』のバリエーションだよね!」
そうであった。すっかり忘れていた。
「がんばって」「がんばります」を、もう教えてたんだっけ。
ちなみに
「よくがんばったねぇ~」
のときは、そっと抱きしめながら、言うようにしています。
そうすれば、わたしにもしてくれるかなーと思って(笑)