アトリエに「新スペース」が誕生した!そのために、壁の棚、板、イス、テーブル、全てを取り除いた。
「すごい。新しい何かが生まれそう」
スペースは可能性。ここから新しい作品、新しいももきみどりが生まれる。しばらく何もない空間に身を置いて、無の洗礼。
「2メートルのキャンバス地を広げてみよう」
床にどばっと。今回は、これを「台紙」として使う。突然、目の前に現れた2m×2mの真っ白なスペース。今回の作品テーマは私の愛するマラガ。
「マラガの町に抱きしめられている」
ような「体感」を、作り出したい。鑑賞してもらうのではなく、作品と遊びながら心と体を動かすのが、ももアート。
「どうやったら、マラガの中にたたずんでもらえるのか」
空と海、太陽と月、ヤシと花、ワインと白い村、窓と階段、地中海の不思議な生き物たち・・・
「よし、青一色でいこう」
さっそくペイントを開始。久しぶりの筆。湧き上がる思いのままに、がんがんと筆を動かす。ホームセンターで買ったハケが大活躍(笑)。
「描いては切り、切っては描き」
全力でお店から運んだ「厚紙」たちが、次々と姿を変えていく。私の愛するマラガのモチーフに。コラージュのパーツに。うれしい〜。
午後6時。ざっと大まかにペイントが終了。その横で、オウムは新テリトリーをよろよろと歩き回る。床やテーブルには、できたてのコラージュパーツが。
「お願い!飛ばないでね」
何十というパーツ、まだ1つもくっついていないのだ。羽ばたかれたら大変。中には絵の具が半乾きなのもある。
「見るだけ!見るだけだからね。触っちゃだめだよ」
母がいつも、花を見るたび私にそう言っていたのを思い出す。まだ4、5歳の私に、徹底して繰り返した。花が大好きだった母。
「学校に持って行って」
小学校の教室に飾るように、よく持って行かされた「庭のクチナシ」。力強い白。一瞬その鮮やかな香りを、アトリエで嗅いだ気がした。
新しいももちゃんワールドを感じます。
危険な香り(笑)毎週、新しいものに挑戦!