【一日一作プロジェクト】朝一でネックレスアート「火の魚鳥(さかなどり)」を作った。マラガの村々に伝わる「ベルディアーレス(民族音楽&舞踊)」。これを踊るには
「赤いペンダント」
が必要なのだ。先生が「手作りしたら?」と勧めてくれたので、ちゃちゃちゃっと作りして、衣装合わせ&リハーサルへ走る。
本当は4ヶ月かけてベルディアーレスの踊りをしっかり習うはずだった。が、コロナ非常事態&外周禁止令により教室が3ヶ月間中断。
「6回のレッスンでマスター」
となった。かなりのハードル。さすがに最初は「無理かな」と思った。なにしろめちゃ踊るスピードが早い。でも、先生の振り付けを見ているうちに一瞬で心は決まった。
「踊りたい!!!」
とにかくカッコいいのだ。これまではフェリアの人垣の後ろから、必死でスマホを伸ばして写真や動画を撮るだけだった。それが今回は自分も中に入って踊るのだ。オーレ!
「現実問題をまるで無視したやる気と情熱」
に、支えられた私の人生。それも52年。筋金入り。家でもくり返しベルディアーレスの音楽を聴きまくり、お隣さんからは
「どうしたの?ベルディアーレスばっかり聴いて。今度村に踊りに行くの?」
さて。衣装合わせ。「白いブラウス、黒いスカート、赤い首飾り、髪にはジャスミンの花、手には色鮮やかなリボン束、羽織り、靴・・・」
そのどれ一つとして持っていない。ことには全く気づかず、やる気だけは120%。先生があわてて全てを用意してくださる。感謝。ダンス仲間のインマが
「白に赤水玉のおそろいマスク」
をプレゼントしてくれた。一つ一つ手作り。かわいい〜。めちゃフラメンコ。半年ぶりに多くのダンス仲間に再会。みんな無事で本当によかった。
「さあ、始めるよ!二列に並んで」
先生の掛け声で、海をバックに配置。美しい民族衣装に身を包み、いやがおうにもテンションが上がる。アドレナリンも。
「火の魚鳥(ひのさかなどり)」
太陽のパワーをその小さな体に秘め、海を泳ぎ空を飛ぶ。地中海に住む聖獣・魚鳥。いつか物語にしたい。今日はきっと私に力を貸してくれるはず。
その時、私たちはまだ知らなかった。これから5リットルくらい汗をかくことになるのを。強烈な日差しを浴びながら、リハーサルが始まった。(明日に続く)