【一日一作プロジェクト】「百花月舞(ももばなつきまい)」を作った。昨日、洗濯機がいきなり「通常運転」をやめた。が、今日になって
「だからといって、完全にダメだとは限らない」
ことに気づいた。まだ勢いよくぐるんぐるんとは回るのだ。全く動かないわけではない。まだ可能性は残っている。まずは
「1・水は注入されないが、手動で水を入れれば洗濯はしてくれるのか」
「2・手洗いした洗濯物を入れたら、脱水はしてくれるのか」
を確認しよう。それに。よくよく考えれば
「3・壊れているのは洗濯機でなく、ダイヤル部分」
という可能性もある。さらに。
「4・壊れているのは洗濯機でなく、壁にあるコンセント部分」
ということだってありうる。うおお〜っし。一つずつ試して行こうではないか。出費を考えれば、全てを試す価値はある。まずは洗濯機周りの大掃除から。
「ぷぷーっ、ひゅーっ、ぐえっ」
鳥かごを移動した瞬間、怒ってオウムが飛んできた。
「今、大変な状況にあるんだからね。そっちで遊んでて」
キッチンに移動された鳥かごにとまり、じっとこちらを見つめるオウム。彼にとっても
「大切な友達とテリトリーの一大事」
なのだ。参加する権利はあろう。いよいよテスト運転開始。万が一、フタが開かなくなることを想定し、雑巾3枚でトライ。
その時、着信音がピーンと鳴り、見ればハビ吉。洗濯機の前に座り込みながら、メッセージを開くと・・・
「6月に強風でキャンセルになった自然遊歩道、いつに振り替える?もう期限になるけど」「えええっ」
「それが僕、週末からマドリッドなんだ」「で、いつならいいの?」
「今週の金曜日」「・・・・・」
あさってだよね(汗)いきなり。それしかチャンスがないのなら。行くべし。となれば、何としても洗濯機に復活してもらわねば。
「オウムと洗濯機と私」
立場は違うが、願いは一つ。「復活」。今、私たちの心は一つになった。みんな、この家が好きだよね。一緒にいたいよね。
「脱水さえしてくれるなら、これからは全て手洗いで構わない」
一度、洗濯機を手離す決心をしたのだ。風呂場で手洗いをし、せめて「脱水」だけしてもらえれば、それでかまわない。
「脱水機として、ずっとうちにいてください」
一つずつテスト運転。その度にコンセントを抜き、電源を入れ直して。はたして洗濯機は「復活」するのか。(たぶん続く)
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「百花月舞(ももばなつきまい)」
月はその内に、百の花を持っている。
夢の芽が、宙にのびる。
命を開き切ろうとして。
そのことを知る月は
そっと足元の種を抱きしめる。
どれだけでも、踊れるように。