【一日一作プロジェクト】ブローチアート「光凛(ぴかりん)」を作った。「夢玉のぼり」を身につけ、マラガの高台にある古城跡ヒブラルファロへ。久しぶりに観光気分(笑)
「きれい〜!すごい眺めーーーっ」
マラガ港、ポンピドゥ美術館、闘牛場、パラドール、地中海が一望のもと。夕暮れの優しい光に包まれて、心までふわりと丸くなる。
歴史建造物の中に身を置くと、いつも不思議な非日常感に包まれる。流れている時間がそこだけちがうような。一瞬のタイムスリップ感。
「こうしてのんびり歩けるっていいよねぇ」
今まで何十回と訪れたマラガ市民の散策スポット、ヒブラルファロ。なのに。外出禁止令の後では、全てが違って感じられる。
「かけがえのない瞬間」
なのだ。どれもこれもが。家の外に出られる。時間を気にせず外出できる。友達と肩を並べられる。笑い合える。
「誰もいないから、ちょっと深呼吸しよう」
人のいない一角でそっとマスクを外し、しばし深呼吸。たった5分の深呼吸が、酸素を体中に取り込んでくれる。
「マスクを取ると、表情も変わるよね〜」
写真を撮りながら実感。展望台の石垣に、海からカモメが飛んできた(写真)。一緒に海を眺めていると、心に温かいものが流れ込む。
「言葉もなく、ただそこにいてくれるだけで」
共存する歓び。眺める歓び。平和を分かち合う歓び。日常に散りばめられた無限の幸せ。それは、なんてことない一瞬一瞬の中に存在している。
「会場はこちらです!どうぞ」
制服姿のスタッフが、誘導を始める。そう。実は今夜のメインイベント
「クラシックコンサート」
なのだ。ここ古城跡に特設された会場で。めちゃ楽しみ〜。こんな気持ちのいい空気、雰囲気の中でクラシック音楽を堪能できるなんて。すてきー。
木々の間を抜けて、会場へ向かう。開演20分前。城壁に囲まれた中庭に、ソーシャルディスタンスを守りバラバラに置かれたイスが見えてきた。はたして(明日に続く)