ロシア美術館へ

【一日一作プロジェクト】ブローチアート「恋告鳥(こいつげどり)」を作り、タイアート「夢玉夜船(ゆめだまよぶね)」を身につけ、マラガのロシア美術館へ。

「日曜日の夕方はなんと入場無料」

なのに、行列なし。もちろん入口では体温チェック、荷物チェック、消毒が義務づけられている。

今期のテーマは「レアリズム」。写実主義、現実主義。正直あまり心惹かれる分野ではないけれど、そこはさすがロシア美術館。

社会主義レアリズムの作品群は、かなりの迫力。展示室ごとに壁の色が異なるのもおもしろい。部屋を移動するたび

「別の世界に足を踏み入れる」

ような感覚に包まれる。そういえば、うちのマンションも部屋ごと、いや面ごと、場所によっては壁の上下で色が異なる。もちろん私が塗ったのだけど

「ももアートの原点は壁塗り」

ここから全てが始まった。そう思うと感慨深い。たかが壁。されど壁。いつか「壁画に戻る」日が来るかもしれない。

さて。お客さんはパラパラなので、思う存分絵を眺められる。どれだけでも絵の前に立ち尽くして。なんという贅沢。もちろん写真もOK。

作品は自然、動物、肖像画、社会などテーマごとに仕分けされている。が、なんというか私個人的には

「スタイル、質、レベル、時代の異なるものが隣合わせ。いっしょくたに投げ込まれて」

いて、全体の流れが断ち切られてしまう感じがした。せっかく身も心も任せて浸り切りたいのに(笑)それを許してくれないというか。

楽しい時間を分かち合ってくれたカルメン、メルチ。ムーチャス・グラシアス!ミュージアムショップやカフェテリアが、一日も早く再開しますように。

マラガ市内では、劇場や映画館がいよいよ再開。さっそくチケットを買いに行った友人もいる。が、私は今年は見送りかな。

スペインのコロナ感染者は増加の一途。死亡者は少ないものの、いつもの明るい新学期スタートの雰囲気はない。

「この自由がいつまで続くのか」「外出禁止令は?」「地方間の移動は?」

ロックダウンの影を、いつも心の隅に感じながら生活している私たち。だこからこそ。アートにできることがあるはず!

2020年もあと4ヶ月。ここからが早い。今週はアトリエをシフトチェンジ。今期制作用にリニューアル中。

まだまだ残暑が続きますので、みなさまお体を大切にしてお過ごしください。


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