【一日一作プロジェクト】サンダルで「天地舞鳥(てんちまいどり)」を作った。実は昨夜、ものすごい勢いで床に倒れた。家の中で。
「うわぁああーーーーっ」
イスに足を引っかけ、両足がもつれたので、足で踏ん張ることができない。背中から倒れていくのを、スローモーションのように感じていた。
「ガンッ」
という衝撃が、後頭部の右側に。それは、木製のテーブルだった。それと同時に「ドンッ」とお尻を強く打ちつけた。頼りの足と手が全く使えなかったため、全ての衝撃を
「後頭部とお尻」
で受け止めることに。頭を打ちつけた瞬間、まず思ったのは
「意識を失う前に、スマホを持って玄関のドアを開けなくては!」
だった。アドレナリンが出ているので痛くはない。
「5秒でたどり着ければ!」
猛然と起き上がり、超ダッシュで玄関へ。玄関のドアを開け、床に座り込む。
「あぁ、もう気を失ってもいい」
たとえ意識を失くしても、お隣さん達がいる。ドアの外と中では、事情がまるで変わってくる。
そこまで来て、やっと打ちつけたのが後頭部の右側であると気づく。触ってみるが血も出ておらず、意識もはっきりしている。
「アイスノンで頭を冷やそう」
そっと立ち上がってみる。体は動くし、ふらつきもない。とはいえ
「ここで安心して家の奥へ戻り、気を失ったら大変」
発見してもらえるよう、玄関のドアを開けたまま、頭にアイスノンを巻きつけ、しばらく床に座っていた。
「玄関に椅子を置いておくと便利だな」
ぼんやり思う。「生きのびれたら玄関にイスを置こう」。大丈夫そうだったので、スマホでメッセージを打ち始める。これ全て
「気を失った時のため」
事情を説明しておかねば。結局、お隣さん達からガスパチョ(野菜スープ)の差し入れを頂き、それをズルズルと飲みながら
「最低6時間は、起きて様子を見る」
ことに。どうも最初の6時間に、めまいや吐き気などの症状が出るらしい。そしたら大至急救急へ!ということになった。
この日マラガは、最高43度を記録。家の中は30度を超え、一日中暑くてぐったりしていた。が、転んで頭を打った後は、まるで暑さを感じない。
「それどころではない」
からだ。人間の意識は、その時「一番大きな問題」に注がれる。後頭部打撲に比べたら、暑さなんて問題じゃないよなぁ(笑)。
そんなわけで、今日は一日、家でおとなしくしていた。頭にたんこぶはできたが、触らなければ痛みはない。その代わり
「お尻をはじめ、手首や腰、スネやひじが痛い」
と、友人のSさんにメッセージすると
「それは『全身』と言うんだよ」
なるほど。みなさま、ご心配おかけしております。なんとか大丈夫です。とりあえず数日は、アルコールと海はお休み。
せっかくなので、私の大好きなビーチ&レストラン「Baños del Carmen」を紹介します。夏はやっぱり「ティント・デ・ベラノ(赤ワインのソーダ割)」。ぜひお試しを。