闘牛場でフラメンコ

【一日一作プロジェクト】ギターで「音霊(おとだま)たちの夜」を作った。その足で、フラメンコのコンサートへ。驚くなかれ、なんと会場は

「闘牛場!!!」

スペインでは「闘牛」のない日は、コンサート会場として使われているのだ。アンダルシア地方に住みながら、実は闘牛を観たのは一度きり。それも20年以上前。というわけで

「20年ぶりの闘牛場」

テンション上がる〜。円形の煉瓦造りの外壁に作られた大きな扉の前で記念撮影(笑)20年ぶりだから。「水を飲む」時はマスクを外していいので

「水を飲み、写真を撮る」

セットで(笑)。大きな扉をくぐり、いよいよ建物の中へ。おお〜。建物の存在感がすごい。まずは、並べられたイスの場所に驚いた。

「闘牛士と闘牛が闘うアレナ(中央の土のスペース)の上にイスが!」

ええっ、いいの?そんなことして。きっと神聖な場所だよね(闘牛好き・キライは置いといて)。私は勝手に「観客席に座る」ものだと思い込んでいた。

「これって『相撲の土俵』に土足で入るようなものじゃ」

大丈夫。おおらかなスペイン。

「掃除して日が変われば、それでよし」

まるで問題なし(笑)。さて。夜9時にスタートしたフラメンココンサート。なんと30分ごとに、出演グループが変わっていく。そのため出演者はそれぞれ

「一番いいところ」

を、いきなり見せてくれる。なんという贅沢。歌、踊り、ギター、見どころも満載で、あっという間に3グループが終了。

「10時半過ぎかぁ。そろそろ終わりかな」

甘い(←私)。今年中止になった「マラガのフェリア(夏祭り)」。その代わりに企画された

「闘牛場・連日コンサート」

なのだ。マラガ市の力の入れよう、ハンパない。喉が乾いたら、スタッフに手を上げれば「お飲み物」を席まで運んでくれる。

「さて、これから2つのグループを紹介します」

ええっ。これから?ってことは・・・。結局コンサートが終わったのは、夜中の12時近く。ほぼ3時間に渡る、大満足フラメンココンサートだった。

「中休みなし。ぶっ続け。それも無料」

やるな、マラガ。夜風の中、会場は「オーレ!」のかけ声に包まれていた。家に着いたら夜中の1時。もうへとへと。

こんなすてきなコンサートを見つけ出し、分かち合ってくれたカルメン、ムーチャス・グラシアス!

そして。実は、あさってまた「闘牛場コンサート」へ私たちは戻るのだ。「フェリア(夏祭り)」の代わりだから(笑)通わないと。引き続きレポートします。

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