ふわふわすいすい

【一日一作プロジェクト】青白2色で「ふわふわすいすい」を作った。大好きなマラガへ。愛を込めて。今週は本来なら「フェリア(夏祭り)」のはずだった。

「毎日汗だくになって踊る」

この1週間を無事乗り切ると、すとんと憑物が落ちたように「新学期モード」に入る。スペインは全て9月スタート。

「フェリアはリセット」

なのだった。フラメンコ衣装に身を包んで。テンションマックスで。今年はあの「ふりふり水玉の衣装」に袖も通していない。ってか、ずっとタンスの中。

「がら空きだよー!通りもレストランも」「なんかものすごい寂しさ」

セントロを散歩していた友人から、驚きと悲しみのメッセージ&写真が届く。「まっすぐ歩くこともできない」「人混みをかき分けて進む」おなじみの光景は、どこにもない。

「フェリアの代わりに、家で一人リセットしよう」

まずは、9月から挑戦したいことを書き出す。何も書き込まれていないまっさらなスケジュール帳を前に、一気にわくわく感アップ。

「空白は可能性」

なのだ。自分次第で、どんな人生にもできる。毎年夏は20〜30回ほど海へ泳ぎに行くが、これだって「みそぎ」的なところがある。とにかく夏は

「溜まっていたものを、心と体から全て出し切る」

リセット期間。私たちスペインに住む者は「大みそかや元旦」の代わりに「8月」を持って心新たに仕切り直す。気がする。

「とにかく今年は『服』を着なかった」

一度も袖を通していない服がこんなにある。ことに驚いた。新年明けて3月から「外出禁止令」が発令され、明けたのが6月末。

「7月と8月、たった2ヶ月」

なのだ。自由に外出できたのは。そしてもう「秋」が来ようとしている。洋服タンスのほぼ7割の服を

「使わずに季節が変わる」

そんなこと、これまで一度もなかった。今年は外出回数が圧倒的に少ない。夏のバーゲンにも一度も行かず。これから新着秋冬物を買う予定も、ない。

「ロックダウンが来たら、家の中で作業着ライフ」

その記憶が、よみがえる。残念ながら、スペインは感染者が激増中。秋から風邪やインフルエンザの流行と共に、外出規制が発令されそうな気配。

だからこそ、命を大切にしよう。限りある時間を。外を歩けること、海で泳げること。深呼吸できること。家族が生きていてくれること。

「ふわふわすいすい」

私の愛する青いマラガ。

空の中、海の中で踊る白い村。

階段をのぼって、のぼって。

今日は鳥になろう。明日は魚に。

ふわふわ、すいすい。

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