【一日一作プロジェクト】5/17は「Día Mundial del Reciclaje（世界リサイクルデー）」。朝からペイントしてリサイクルアート「魂環（たまわ）」を作った。実はこれ
「パンの袋」
パン製造元からパン屋さんへ。ざくざくとパンを放り込んで運ぶ、業者用の運搬袋。かなりの大きさ。実はパン屋さんを回り「パン袋を譲ってほしい」とお願いしたら
「今はもう紙の運搬袋は使わないのよねぇ」「1つあったけど、ゴミ袋にしちゃった」
がっくり肩を落として店を出る私の背中を、お姉さん達の声が追いかける。
「で、いったい何のためにパン袋を⁉︎」
そうだよね。そこまで意気消沈する理由は何なのか（笑）。結局、友人が近所のパン屋さんに頼み込み
「もも、パン袋ゲットしたよーーー！」
おぉお。ありがとう〜。感謝（涙）。そこまでが、去年の話。で、今年やっとペイントが実現。壮大なプロジェクト。別室で眠っていた「お姫様たち」を両手に抱えてアトリエへ運び込む。よくよく見ると
「どこもかしこも、しわくちゃ」
お婆ちゃん？（笑）。まあ、パンがボコボコ突っ込まれていたんだから当たり前か。絵の具は乗るのか。表面ボコボコだけど大丈夫なのか。
「循環、自然のサイクル」
をテーマにペイントし始める。が、表面のしわで筆がスムーズに滑らない。折り目でガクッとなる。まっすぐにラインが引けない。それでも
「ここにパンが入っていたんだ」
と思うと、心がふんわりする。近所のパン屋さんでは「ゴミ袋」として、最後の役目を終えていた。そんな姿を見ながら、できることなら「連れて帰りたい」と思った。人生の最後に
「アートに生まれ変わる！」
そういう役目があってもいい。運搬袋の後に。先に。人生にはいくつものステージがある。なんだか表面の「デコボコしわくちゃ」がパン袋の
「人生のしわ」
のように見えてきた。運搬中にパンの角によって刻まれた、生きた証。愛おしきしわしわ！
「魂環（たまわ）」
命はいずれ形を失くし、波動となり、光や音となり、エネルギーとなり、自然の一部となり、魂のサイクル（環）に入る。名前をなくし、1つのエネルギーに帰る（還る）。
「永遠の還（サイクル）」
明日は、もう1枚にペイントしてみよう。まるで違うスタイルで。今、思ったけど、袋の底をカットしたので筒状。着れるんじゃ？（笑）
