異獣

【一日一作プロジェクト】バッグアート「異獣(いじゅう)」を作った。今マラガは「ジャカランダ」の花が満開。桜、もしくはそれ以上の大樹で

「見上げれば紫色のトンネル」「見下ろせば紫色のじゅうたん」

が、私たちを迎えてくれる。歩くのが楽しい〜。こんな美しい紫の街路樹を、5月のマラガは持っている。すくっと伸びるヤシの木との相性も抜群。

「1、2月のアーモンド。5月と10月のジャカランダ」

が、マラガの暦を刻む。雪の降らない温暖なマラガでは一年中、街路樹は緑色。そんな中、ジャカランダは春と秋、1年に2回花をつける。まるで

「ジャカランダが夏を連れて来て、その夏を連れ去る」

かのように。さて。話は変わるけれど、アストラゼネカのワクチン接種をした友人2人が

「2回目の接種は3ヶ月後」

と言われた。らしい。これまでの話では「3週間〜1ヶ月後」だったので、思わず「大丈夫なの?」と尋ねてしまった。

「2回目のワクチン、足りないんだろうね」

驚くでもなく、淡々と答える友人。その一方で、ワクチンは絶対に打たないと言い切る友人。そして。ワクチン接種をした!と大喜びしてメッセージをくれる友人。

「いろいろな人がいてよかった」

と思う。いろいろな考えがあるから、いろいろな選択肢が存在し、様々な生き方が生まれる。

「『異』こそが豊かさ!バリエーション。神秘のバランス」

どうか、この世界が「異」を大切にする社会でありますように!中世のヨーロッパの魔女狩りのように、マイノリティを排除する社会、風潮に傾きませんように。

「異獣(いじゅう)」

魚でも鳥でも、獣でもある。どのグループにも所属せず、それでいてどこでも自由に行き来し、己道を貫く。悠々と。ハーモニーの波動に守られて。祈りを形に。

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