誘いアルコ

【一日一作プロジェクト】ペイント&コラージュで「誘い(いざない)アルコ」を作った。ロックダウン前日にコマレス村へ。あの日の感激を、何度も反芻して描き上げた。

「岩山の頂上にぽつんと置かれた村」へ「アーチをくぐって入る」

まるで中世の物語の舞台へ、そっと足を踏み入れるような。村の中を歩けば、時を刻んだ数々のアーチが、次々と出迎えてくれる。

「アルコ(アーチ)に誘われて、異界へ入り込む」

小道に架かるアルコをくぐりながら、異空間へ、異界へと入り込んで行く。アンダルシア地方の村々はたいてい坂道で、小道が迷路のようにはりめぐらされている。まさに

「白の迷路」

生活村なのに、そのゆったりと流れる時間や、車の通れない石畳や階段のせいで、非日常感が漂う。その上、私たちが訪れたのはロックダウン前日で通りには人がほとんどいなかった。

「非日常へ吸い込まれて行く」

神秘の体験。私の愛するアンダルシア、マラガの村々。中央に置かれた大画「コマレス村」は、こうして完成するまでに数ヶ月かかってしまったけれど(←脱線の女王)

「明日からロックダウン。今日が最後の位チャンスだよ!」

とあの日、半ば強引に連れ出してくれたハビ吉に感謝している。そんな話をしていたら今度は

「コルドバへ行こう」

と、言い出した。はぁあ?たいてい私の腰は重い。アトリエで作業したいし。出かけるとマスクで息苦しいし。

「色とりどりの花のあふれるパティオ、バルコニー、アーチがあるよ!」「きっといい作品ができる」

なんて私の心を動かすのがうまいんだ(笑)。そんなわけで急遽、日帰りコルドバツアーが決定。

「誘い(いざない)アルコ」

あえて作品を「黒枠」で囲ってみた。アーチのこちらから眺めたコマレス村。光と影。村を守る精霊や波動が立ち昇り、躍り出る。

中央に置かれた大画「コマレス村」は、これからまだいろいろなスタイルで展開していこう。「白枠」なんてどうかしら?ペイントして。楽しみ〜。

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