コルドバ&草萌鳥

【一日一作プロジェクト】ブローチアート「草萌鳥(くさもえどり)」を作った。「日帰りコルドバ」レポート2。少し早めにランチへ駆け込む。もちろんコルドバ名物

「サルモレホ」

でスタート(写真3枚目)。まずはビールで乾杯。おいし〜。マスクも外せてうれしい〜。さらにコルドバ名物「フラメンキン(6枚目)」「肉団子」「コロッケ」を注文。

「今日は飲んで食べる」

と決めていたので、腰を据えてのんびりゆったり。観光名所をいっさい回らないからできる贅沢。こういう日帰り旅もいいもんだ。

「おいしーーーーっ」

自然と笑顔になっちゃう〜。喜んで料理の写真を撮っていると、ハビ吉がスマホ片手に

「もものお父さんにかけてるよ〜」「はぁあ⁉︎」

そこへ聞こえてくる父の声。あわててハビ吉の手からスマホをもぎ取り、国際電話。あぁあ、まだ寝てない時間でよかった(汗)。どうやらハビ吉は、写真まで送っていたらしい。

「2人仲良くね。ケンカをしないように」

父から念を押され、うなずきあう私たち。さて。次はベルモットで乾杯。スペインでは、食事中によく飲まれるベルモット。オレンジの輪切りが合うのよね〜。

「カウンター飲みしたくなる店だよね」

聞けば、コロナ規制の「カウンター禁止令」により一時的に消滅したそうな(涙)。スペインの基本は「カウンター飲み」なので、これは

「スペイン文化の消滅」

と言っていい。たとえ禁止令が一時期にしろ。復活できず、潰れてしまった店も多いのだ。地元民に愛されている庶民的なお店ほど、存続が難しい。なんてことか。その時、ハビ吉がはっと息を呑む。

「ジントニックを注文すると5ユーロバックします!だって」

確かに、そう貼り紙には書かれている。ジン製造元のプロモーション。いやぁ、もうお腹いっぱいだけど。

「6ユーロだとしたら、1ユーロ払えばいいってこと?」「5月限定だよ!」

ハビ吉がさっそく注文。お姉さんが注いでくれる食後酒をちびちびやりながら、さらにのんびり。世界遺産の「メスキータ」の横で、ひたすら飲み喰らう。

「これから歩くんだよねぇ」

30度の中。マスクして。意を決して、よろよろとテーブルから立ち上がる。その時、私たちはまだ知らなかった。なんとコルドバはその日

「フェリア(お祭り)初日」

コロナ規制で、お祭りの雰囲気が全くなくて気づかなかった。誰もあの「フリフリ衣装」を着ていないし。と、その時。通りを歩く私たちの耳に、あの歓びに満ちた「セビジャーナス」のメロディが飛び込んできた。(明日に続く)

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