【一日一作プロジェクト】ブローチパーツで「昇天鳥(しょうてんどり)」を作った。「日帰りコルドバ」レポート最終回。旧市街の石畳の通りを歩いていると、どこからか音楽が。
「あぁあっ、セビジャーナス!」「今日からフェリアだからね」
ふらふらと近づいて行くと、そこはレストラン。中をのぞくが、誰も踊っていない(涙)。するとハビ吉が私の腕をむんずとつかみ
「ここで踊ろう!」「よっしゃ〜」
石畳の通りで、踊り出す私たち。あぁあ、セビジャーナスを「通りで踊れる」なんて。もう至福。昨年はコロナ規制で、ほぼ全てのフェリア(お祭り)が中止となった。マラガもしかり。
「8月の炎天下にふりふり衣装を着て、汗だくになって踊る」
マラガのフェリア(夏祭り)がない8月は、気が抜けたように静かだった。こうしてコルドバもフェリア中とは言え、コロナ規制でお祭りムードはまるでなし。ゆったりとテラス席でランチを楽しむ人々の横で
「いきなりセビジャーナスを踊り出す外国人」
笑。目立つよね(←ハビ吉も私のせいで外国人に見えたはず)。あまりの歓びで、何も目に入っていなかったけれど、踊り終わった瞬間
「おぉお〜!」「ビバ・ラ・フェリア!」
ってかけ声が(笑)。これぞフェリア。テラス席の方々から熱い拍手までいただき、突き上げる歓びと共に
「あぁあ、このためにコルドバへ来た」
と、はっきりと感じた。大切なのは、体験だ。生きること!命をふるわせ、燃え上がらせること。思えば、私の人生は
「ええいとやってみたこと」
で、つづられている(笑)。一瞬で飛び込むので失敗も多い。とはいえ、53歳まで歩いて来て、つくづく思うけれど
「人生という己道には、失敗というガレキも必要なのだ」
大切な土台の1部。それに、過ぎてしまえば「失敗」そのものより、その瞬間に感じた「歓び」「感動」「思い」の方が、強烈に心に残る。
「日帰りコルドバ」レポート。これにて終了。通りのあちこちで、馬に会えたのもうれしかった。馬と共存するスペインの暮らしは、どこか土の匂いがする。
最後に。いつも作業場から引っ張り出してくれるハビ吉、ムーチャス・グラシアス!半日で13000歩。よく食べて、よく歩いたね。